真選組の常識人は坂田さん【銀魂】

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『町外れの廃ビル…ここだよね…』



私は息を整えながら、不気味なオーラを放っているビルに足を踏み入れた

中は静かで、コツコツと私の足音がよく響く




『誰だ』






そんな時急に聞こえた声に、私は銃を構える

前を見ると、刀を携えた男が1人…私を見下すようにしてそこにいた



ガチャりと弾を入れ、いつでも撃てる状態にする

私は深呼吸をし、そっと口を開いた






『私は…真選組の一番隊副隊長の坂田Aだ!!
貴方たちが働いた悪事の数々をこちらは把握している!!!神妙にお縄について頂きますよ!!!』


『なッ…!!真選組の者か…!くそッ!!!』


『待て!!!』





男が走って行った後を追い、階段を駆け上がる

ここまで走ってきたこともあり、私の体力は削られる一方だった






『ここか…!!』




扉に掛けられていた南京錠を見つけ、弾を撃つ

先程逃げた男がいたから他の抜け道があるのだろうが、今から探している暇はない



ガチャんと音を立てて落ちた南京錠を横に蹴り、扉を強く押して中に入った









『とんだ鼠が入り込んだものだ…だが、ここまでだ』





中に入ると同時に、一斉に刀を向けられた

人数は…50…60…もしかしたら、100人近くいるかもしれない




私は息を吐き出し、腰に付けているもう一丁の銃のリボルバーを外した







『…私は真選組一番隊副隊長!坂田A!!
これまでの目に余る悪事の数々を取り締まるため、ここに参った次第!!』





刀を振りかぶってきた男に銃の照準を合わせ、一気に引き金を引く






『神妙に、お縄について頂きます!!!!』








飛び散る血が、やけに鮮明に見えた

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