零番のうっかり ページ39
私が危ない目に遭ったとき、困ったことがあったとき、花子くんはいつも私を助けにきてくれた
だからきっと今回も大丈夫
きっと花子くんが助けてくれる
きっと
「…ぃ，おーい、おっきろ〜」
寧「ん…？」
私を起こしてくれたのは、一緒に部屋に取り残されていた夏彦先輩だった
夏「お、起きたかな？おはよう、お姫様♡」
寧「イヤァァア‼‼」ゴッ
夏「痛っ」
目覚めたばかりの私に夏彦先輩はキスをしてこようとしたので、ついうっかり頭突きをかましてしまいました
寧(なんてもったいないことを…、キスして貰えばよかった)
レ「何しているの、八尋寧々」
寧「零華⁈どうしてここに…助けにきてくれたの⁈」
レ「言ったでしょ、困ったことがあったら、私を呼びなさいって、八尋寧々、私のことを呼んだでしょ」
寧「…？あぁ、そういえば！」
気を失う前に呼んだような…
寧「じゃあ帰れるのね！」
私が嬉々として零華に聞いてみれば、零華はピシッと言う音を立てながら固まった
レ「それについて、謝罪があるわ」
寧「え…？」
レ「私は杖代『赤杖代』を二つ携えているの、一つは、あなたが今身につけている髪留めに化けさせているわ」
そう言って指さしたのは、夏彦先輩についていく直前にくれた雫型のヘアピンだった
寧「これ、赤杖代だったの⁈」
レ「えぇ、私はそのこともう一つの赤杖代を頼りにあなたの居場所を見つけたわ、その髪留めの赤杖代を壱とするなら、もう一つの赤杖代は弐ね、壱と弐が別々の場所にあって、両方の場所がわかれば、それを頼りにどちらかの方へ行くことができるのよ、今回もそれを利用して来たわ」
寧「じゃあ、赤杖代弐の場所がわかれば戻ることができるのね！謝罪って、その場所がわかんないの？」
レ「いいえ、場所はわかるわ」
寧「え、じゃあ何を謝ろうとしているの？早く戻りましょうよ！」
レ「……謝らなければいけないのは、ここから出ることができないっと言うことだ」
寧「えぇえ⁈まさか、何か結界とかがあるとか？」
レ「いや……
赤杖代弐は、今ここにいるからだ」
寧「…え？」
どこでもない場所→←助けてっ／桜並木から、読者の皆様に感謝の意を込めて
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桜並木(プロフ) - 紗理奈さん» ありがとうございます (2020年9月16日 0時) (
レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
紗理奈 - めっちゃおもろいです! (2020年9月13日 21時) (レス) id: 38501a419f (このIDを非表示/違反報告)
桜並木(プロフ) - 花っち�擦気�» ありがとうございます！！そう言ってもらえるのはじめてなのでめっちゃ嬉しいです！これからもマイペースではありますが更新させていただきますので、楽しみにしていただけたら幸いです(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年2月3日 19時) (レス) id: ba34a9a86c (このIDを非表示/違反報告)
花っち�� - えっと、文才の大洪水ですね(アホ)めっちゃおもしろいです！応援してます！ (2020年2月3日 18時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜並木 | 作成日時：2020年2月2日 11時
