はないちもんめ

はないちもんめ ページ26

光は自分を幻を見せる妖怪だと言っていた



それなのに…高木といた時一緒に空を飛んでいた



高木が飛ばしている様子はなかったし、なんなら他の妖怪の力を借りている様子はなかった



hk『俺、嘘つかねぇから』



光は嘘をつかないらしい



嘘を…つかない？



hk『俺は幻を見せる妖怪。



こうやって幻を見せて困っている人間のところに行くんだ』



光は自己紹介の時に『嘘つかねぇから』とは言わなかった



と言うことは…光は自己紹介で嘘をついていた？



一体なんのために？



どうして…幻を見せる妖怪だっていう嘘を？



考える前に…俺は走り出した



光と初めて出会った場所に



ここにいたら危ないって直感的に思ったから



yb「はっ…はっ…」



がむしゃらに入っているとその場所に着いた



yb「帰らなきゃ…元いた場所に…」



hk「帰るってどこにだ？」



光の声が聞こえた瞬間、背筋が凍った



hk「勝手にどっか行くなよ、びっくりしたじゃねぇか」



yb「なんで…ここがわかったんだよ？」



hk「ったくよ…どこか行かれると魂途切れるからちゃんと俺のにできないんだって」



yb「光、言ってる意味がわかんねぇよ。



教えてくれって‼」



俺は光につかみかかろうとする



だけど、するりと光の体を通り抜けてしまった



yb「…はぁ？」



hk「お前じゃ俺を掴めぇよ。



お前、死んでるし」



yb「死ん…でる？」

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