はないちもんめ

はないちもんめ ページ25

yb「俺は…」



ポツリとつぶやいた言葉



光がどこかにいっている今



yb「俺は…何か忘れてる？」



忘れているのか、思い出せてないだけなのか



わからない



最初の違和感は伊野尾と会った時だ



万年筆とネクタイピンを交換した時



あの万年筆を誰からもらったのか…霧がかかったような感じだった



相手の名前、声、顔が思い出せなかった



次は知念と圭人



知念が持っていた傘と圭人が持っていたお守り



俺はあれを知っていた



あの2つの持ち主が誰なのかを知っていた



次は山田



あの煮付けは初めて食べたはずだった



なのにどこか懐かしい味がした



俺はあの味をどこかで食べたことがあった



次は高木



あの気分的なところといい、謎の発言といいどこかあの同級生に似ていた



人間はいるけど、いない



その言葉が引っかかった



そして大ちゃんと裕翔



あの神社といい、2人といい…



あそこの神社にそっくりだったし、あの少年たちに似ていた



あそこまで似るってことはこの世界は並行世界(パラレルワールド)なのか？



そして1番は…光

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