むかしむかしのろく ページ7
いず君がいなくなって、ひとり歩く帰路はいつもより寂しい気がした。
私はオールマイトに会えた事より、いず君が私よりオールマイトを優先した事が気に食わなくなってきてた。見捨てようとした人が言える事じゃないんだけど。
でも、だけど、好きな人が自分以外に興味を持つのが気に食わない、でも私はそんな事思っちゃダメ。
「……はぁ、」
深いため息を漏らしても、隣で困ったように笑ったり、気にかけてくれる人は居ない。いず君の隣がどれだけ心地よかったのか、思い知る。
空で夕方のオレンジと夜の紫が混じっていくのが見える。まるで、今の私の気持ちみたい。
…よし、明日は絶対に謝ろう。いず君にあったら、朝一番で謝ろう。見捨てようとしたのは許される事じゃないけど、…あ、オールマイトにもお礼言いたいな、もしまた会えたら…
ぼぉおおぉおんっ…！！
「、っ！」
聞いた事のある、爆発音。でも学校の時とは違う、もっともっと大規模な、街を燃やす勢いの、それ。
さっきの敵を思い出して、普通に動いてた脚が動かなくなる。でも、まさかね、あれはオールマイトが捕まえてたし、また違う敵が暴れてるだけかも……
どうしようもなく怖い、いず君といた時に出会ったヘドロの敵がゼロ距離で、確実に殺意を向けて襲ってきた。それを思い返せば誰だって震え上がる。でも、今回は違うよね、あんな町中だし…きっとプロヒーローが守ってくれてるに違いない。
私に恐怖心に勝るものなんて何も無い。だから、耳を塞いで、足早に自宅へと向かった。その様は絶対と言っていいほど、確実に敵によってトラウマを植え付けられた様子そのものだった。
私が言ったところで、なんにも役には立てないんだから。……襲われたのが、私じゃなくて、良かった。
改めたはずの心に、またそんな気持ちを抱きながら。
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はなげ(プロフ) - よねよねCLUBさん» はじめまして！全然更新出来ていないんですが…コメント励みになります！お互い頑張りましょう！ありがとうございます！！ (2018年5月24日 22時) (
レス) id: 129f8142b0 (このIDを非表示/違反報告)
よねよねCLUB - はじめまして！よねよねCLUBです！私もこの前夢小説を書き始めた身です〜！これからこの作品を楽しんで読ませていただきます☆お互い頑張っていきましょう！ (2018年5月24日 22時) (レス) id: fbd8312aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなげ | 作成日時：2018年5月13日 13時
