私たちの、 ページ15
『終、了〜〜〜〜〜！！！！』
赤髪くんに支えられて地面に足を着くと同時に、プレゼント･マイクの良く通る声が辺りに響いた。
う……身体が痛い。10分間、満遍なく個性を発揮したせいだ…筋繊維がぷちぷちいってるのがわかる。
「おい、大丈夫か…って、うわ！血！血！」
「え…？」
全身の筋肉が痛む中鼻下にぬるりと温かな感触。完全に忘れてた。みっともないとこを見られたくなくて咄嗟に手で隠…そうとするけど筋肉痛が酷くて上手くてが持ち上がらず、結局苦笑いを零すしかなかった。
この子祭の反動どうにかしたいのに、なぁ。鼻血出してる所なんていず君に見せらんないよ…
「お疲れ様〜お疲れ様〜ハイハイ、ハリボーだよ、ハリボーをお食べ」
遠くで女の人の声がする。ヒーロー科試験って女の子少ないから、ゆっくりと顔を上げると、おばあちゃん。
「あ、おいばーさん！こっちこっち！」
「おやまぁ、綺麗な顔が台無しじゃないか」
赤髪くんに連れられておばあちゃんの元へ行く。この人確か、雄英の保険医の、リカバリーガール…
「チュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「んぅ」
…ほっぺにちゅうされた………
急な事に頭が追いついてない間に、全身の痛みが引いていって、鼻血も止まっていた。鼻下を雑に拭って、少しの疲労感と共にリカバリーガールに頭を下げる。
それから暫くしてプレゼント･マイクの試験終了の合図がなって実技試験は終わった。
いず君は、上手くできたかな。様子がおかしくなってからいず君の身体はどんどんムキムキになった。実技試験を受けれるってことは、きっと個性が遅めにでたんだ。いず君の姿を探している時、リカバリーガールが気絶したから先に家へ送ったと聞いた。一人で帰路に着くのはもう慣れたけど、やっぱり、いず君が恋しかった。
一週間後、家に合否の通知が来た。開けるのを少し躊躇われたけど、腹をくくって思い切り封を破る。
『私が来た！』
途端、スクリーンが映し出されて、そこにはオールマイトが映っていた。
ぱち、ぱち。瞬きを繰り返す私にオールマイトは話し掛けた。
『君と会うのは2回目だね、お嬢さん』
私を覚えていた。言葉を発することも忘れてただ頷くだけの私に、オールマイトは淡々と告げた。筆記は壊滅的だったこと、しかし実技は申し分のない結果だということで。
『…成長したね、お嬢さん。君が雄英へ来ること、楽しみにしているよ』
そこで映像は途絶えた。
私の涙と嗚咽だけが、部屋に響いた。
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はなげ(プロフ) - よねよねCLUBさん» はじめまして！全然更新出来ていないんですが…コメント励みになります！お互い頑張りましょう！ありがとうございます！！ (2018年5月24日 22時) (
レス) id: 129f8142b0 (このIDを非表示/違反報告)
よねよねCLUB - はじめまして！よねよねCLUBです！私もこの前夢小説を書き始めた身です〜！これからこの作品を楽しんで読ませていただきます☆お互い頑張っていきましょう！ (2018年5月24日 22時) (レス) id: fbd8312aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなげ | 作成日時：2018年5月13日 13時
