Rose campion 2 (ページ9)

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「、、、そ、そういう大和さんはどうなんですか！女の子には困ってなさそうですよね」

酔ったのかほんのり赤ら顔でいつになく真剣な顔で
大和さんは聞いてくるので、

なんだか自分の恋愛話は恥ずかしくなって話を逸らした。

大和「まあなー。俺、女には困ったことないかもなー」

「、、やっ、やな感じ！その割になかなか結婚せえへんやないですか！大和さんが未だに独身なのは、うちの社の七不思議やって女子社員がよく言うてますよ。」

大和「ふっ、俺そんなん言われてるんだ笑
、、まあ〜俺もずっと彼女いないしなー。」

「え、そうなんですか？」

大和さんに彼女がしばらくいないのは、初耳だった。

そういえば、今まであまり大和さんの恋愛話は聞いたことがない。

「そ。、、、自分でも気持ちわりーいんだけどさ、俺ずっと諦めらんねー好きな子いるんだよね。

告白すらできずにいるしな。俺、だっせー男だろ？」

そういう大和さんは、悲しそうな顔をしている。

「えっ、全然ダサくないです！大事に思ってる相手ほどなかなか言い出せへんと思いますよ。

むしろ私の中では、大和さんが意外にも一途ってことを知って好感度爆上がりですよ。」

大和「ふっ、意外にも、が、余計だよ。、、、さっ、飲んだらちゃっちゃと帰るぞ。明日早いんだからとっとと家帰って寝ろ。」

そう言って大和さんは立ち上がり、
私たちは帰る用意をして、駅に向かった。

大和さんは自転車通勤だけど、遅いからと
自転車を引いて歩きながら、私を駅まで送ってくれた。

大和「じゃ、また明日な。寝坊すんなよ〜」

「ありがとうございました！大和さんも寝坊すんなよ〜笑」

大和「ばーか笑気をつけて帰れよ」

「はーい！おやすみなさい」

大和さんは、改札で私が見えなくなるまで手を振ってくれた。