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22*Daiki ページ2

「大毅、ミルクとお砂糖いれるー?、、、、って!ぎゃー!!!それは、、見ちゃだめ!!!」



キッチンから顔を覗かせていたAが、走ってこっちにやってきた。



「ふっ、おまえ、俺の大ファンやんけ」



そう言う俺の顔は緩みっぱなしだ。



「ちがっ、、これは違くて!」



真っ赤な顔で必死に否定する。
 


「、、、あれ、でもA、まだ俺のライブ来たことないよな?」



Aは、俺がチケットを用意すると言っても、
家族じゃないし、ファンに悪いと言って
貰ってくれない。




一応、ファンクラブにも入ってくれているようだけど、




仕事の予定がなかなか読めなくて、直前で行けなくなると他のファンに申し訳ないからと言って、




まだ申し込んだこともないと言っていた。



「そ、それは、、大阪で大毅がライブやった時は、毎回お昼休みに仕事抜け出して、、買いに行ったんやん。」



俯き加減で俺と目も合わせず、ボソボソ言う。




「ぶはっ、こんなん頼んだらいくらでもくれてやるのに。」




「それじゃあ意味ないんだもん!だって、、大毅のが売れ残ってたらどうしようと思うと仕事も手につかへんくて、、」




「なっ、あほ!余計なお世話じゃ!俺、センターやぞ、センター!これでもニコニコ天使ちゃんなんて言われとるんぞ!」



そう言うとAが俺の方を見て、ぶっと吹き出し
俺も同時に吹き出した。



Aは、まだJr.だった頃から、俺がテレビに出ると
必ずリアルタイムで見てくれて、誰よりも喜んでくれた。



雑誌にチョロっと出た時も、すごいすごいと言って、
自分の読みたい本を買うのを我慢して、その雑誌を迷わず買ってくれた。



、、今でもあの頃と、全然変わってへんのやな。



もー、勝手に見ないでよねー、恥ずかしいじゃんと小言を言いながら、ダンボールを閉めるAをみながら



ありがとうなと呟いた。

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作者名:スイセンノウ | 作成日時:2022年1月18日 14時

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