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「じゃあ、体に気いつけて頑張るんやでえ」



「ありがと!じゃあ行ってきます!!」



あれからお父さんの作ったお好み焼きを食べ、



買い出しから戻ってきたお母さんに



車で最寄駅まで送ってもらった。



就職してからはずっと大阪で一人暮らしをしていたけど、



実家まで電車で1時間くらいで帰って来れることもあって



週末はよくお店を手伝いに帰ってきていた。



でも東京に引っ越したら帰れる頻度も減るなあなんて



しみじみしながら、ロータリーを回るお母さんの車を



見えなくなるまで手を振って見送った。



「ふう、がんばるか!」



そう小さな声で呟いて、スーツケースを持って
田舎の小さな駅の構内に入った。



「次の電車は、、げっ30分後じゃん、、。」



田舎の駅なので、一本逃すとなかなか来ないことが
多い。



閑散とした駅で、切符を買って待合室に座り、スマホをポケットから取り出した。




LINEの一番上に来るのは、大抵家族か大毅。


 

大毅が上京してから、なんだかんだ連絡が途切れたことはない。




仕事の話や家族の話、今まであんまりひとりの人と長続きしたことないけど恋愛の話もたまにする。



まあ恋愛の話は主に私からしかしないけど、、
そうえば大毅の恋愛話ってほとんど聞いたことがない。




大毅とおんなじ高校に通っていた友達からは、
当時ジャニーズJr.をしていた大毅が、いかにモテるか
散々聞かされたりしてたけど、




本人から好きな子の話とかは、全く聞いたことがないなあ、、




なんて考えながらボーッと画面をみつめていると
ディスプレイに電話の画面が表示され、大毅と表示され、
びっくりしながら応答ボタンをおした。



 

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きき - はじめまして、お話読ませていただきました。読んだ瞬間はまってしまい全部読んでしまいました。終始ドキドキです。早く続きが読みたいです。楽しみに待ってます! (2022年5月31日 21時) (レス) id: 596961ed1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スイセンノウ | 作成日時:2022年1月14日 21時

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