18*Daiki ページ19
パンパンッ
洗面所で顔を洗った後、
鏡をみながら自分の頬を軽く2度叩いた。
あかん、ニヤケがとまらへん。俺、気色悪っ
朝、ネギを切る心地良い音で目が覚め、
キッチンに行くとAが朝飯作ってて、
エプロンをつけてあげた。
、、、これじゃ、まるで新婚さんやん
あのエプロンは、中1の頃、家庭科の課題で作ったやつをAがくれた。
ジャニーズに入る前は、部活を入っては辞め、やりたいことも特になくフラフラしてた。
暇だったから、よくAの家に顔を出しては、店の手伝いをしていた。
当時はまだ、Aのじいちゃんとばあちゃんが
店を切り盛りしていて、本当の孫みたいにかわいがってくれた。
ばあちゃんには、大ちゃんがAのお婿さんになってくれたらな。なんてよく言われてた。
そんな俺に、いつも手伝いに来てくれてありがとうって言って、Aがくれたエプロンやった。
バレンタインの義理チョコ以外で、
Aに手作りのプレゼントを貰うのは初めてで、
めちゃくちゃ嬉しくてたまらんかった。
そんで、今でも俺の大事な大事な宝物や。
、、Aも俺にくれたこと覚えてくれとったんやな。
そんな、些細な出来事の一つ一つが嬉しい。
、、、俺、Aのことめちゃくちゃ好きやんけ。
諦めなきゃと頭で分かっていても、
心では、ちっとも自分の気持ちを抑えられない。
「大毅ー?朝ごはんできたでー!」
台所から俺を呼ぶ声がした。
この時間がずっと続けばいいのに。
そう思いながら、リビングへ移動した。
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きき - はじめまして、お話読ませていただきました。読んだ瞬間はまってしまい全部読んでしまいました。終始ドキドキです。早く続きが読みたいです。楽しみに待ってます! (2022年5月31日 21時) (レス) id: 596961ed1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイセンノウ | 作成日時:2022年1月14日 21時