友達 -kr- ページ10
お酒好きな私ときりやんは休みの日によく飲み歩く。酔うまで飲んでたくさん話すのが好きなのだ。
たまに、どちらかの家に泊まる時がある。でもそういう雰囲気になったことは無い。
多分きりやんは、私のことを“友達”としか思っていないから。
『…私は異性として見てるんだけどなぁ、』
今日も、きりやんと飲み歩く予定だ。
(何時から行くの？)
と連絡をするとすぐに
(今から行こうぜ)
と返ってくる。まったく、急だな
なんて思いながら少しウキウキして支度を始める。
待ち合わせ場所につくともう既に彼はいた。
「おせーぞA！」
とニカッと笑う彼。
昔から彼の優しさに救われてきた。
受験で辛い時や、慣れない環境で不安な時、いつも彼はそばにいてくれた。
「俺がいるから大丈夫」
いつもそうやって頭を撫でてくれた。
いつからか、私は彼を意識するようになった。
でも、彼は私の事をただの友達だと思っている。
告白をして振られてしまえばもう今の関係には戻れないかもしれない。そう思うとあと一歩が踏み出せないでいた。
目的地のお店に着くと、さっきまで考えていた事を忘れてしまいたくて、ガバガバとお酒を飲む。
「ちょ！A飲みすぎだってば！！」
と私を怒る彼の声なんてもう聞こえない。
体がふわふわとして呂律も回らない。
「…ばか！お前ん家行くぞ」
と私の腕を引っ張って会計を済ませる彼。
…後でお金返さなきゃなぁ。
くるっと私の方を振り返ると自分の上着を脱いで私に着せてくれる。
「酔うならそんな服きてくんな」
そういえば今日は気合い入れて大人っぽいのにしたっけ、
彼に手を引かれて夜の街を歩く。
駅に着いて、終電ギリギリの電車に乗り込む。
どんなに服に気を使っても、メイクを変えてみても、彼の彼女になれやしない。
『きりやんの彼女になりたかったなぁ』
とぽつりと呟いて意識を手放した。
「えっ？今なんて言った！？ねぇ！A！？」
と車内で騒ぐ彼の声を最後に。
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Hurawa(プロフ) - 如月レイアさん» お返事遅くなってしまいすみません…！まだまだ甘々空間つくりますのでぜひ！！！ (2021年8月14日 0時) (
レス) id: 6049c7a135 (このIDを非表示/違反報告)
如月レイア(プロフ) - 凄く甘々？幸せ？みたいな感じの雰囲気がめちゃくちゃ好きです…皆さん可愛いですしもう此処が天国だった…？素敵な作品ありがとうございます！ (2021年7月27日 1時) (レス) id: 1b31d98c80 (このIDを非表示/違反報告)
Hurawa(プロフ) - のんさん» そう言って頂けるとありがたいです…！ (2021年6月13日 23時) (レス) id: 96af4bc5fa (このIDを非表示/違反報告)
のん - 全部すこなんだよなぁ､､､WTも作者様も最強！！卍 (2021年6月13日 2時) (レス) id: 73f49162b7 (このIDを非表示/違反報告)
Hurawa(プロフ) - まらるさん» ありがとうございます；；年下きんさん可愛いですよね！嬉しいコメントでにやにやしてしまいました笑 (2021年5月5日 3時) (レス) id: 96af4bc5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hurawa | 作成日時：2021年1月3日 3時
