八話 ページ10
〜廃墟〜
※ヨークシン襲撃の作戦の時です
(ここだね、)
《うん》
《ええ、中に十三人の気配があるよ》
私今、廃墟の天井に座っています
絶してるからばれないし
________ 「俺が許す、殺せ」
そろそろ驚かせよっと
『殺せなんて、物騒だねぇ』
「「「!!?」」」
うんうん
いい反応
臨戦態勢に入る時間も早いね
「！こいつは」
「何だ、フェイタン知ってんのか？」
「知ってる何も、こいつに宝石取られたんだよ」
この人は確か………シャルナークだった
「リーリア？」
クロロが反応した
『そーだよ
久しぶりだねクロロ』
ていうか、猫耳隠す為にマントしてるのによくわかったな
「なんだぁ？フェイタンにシャルナークだけでなく、団長まで知り合いなのか？」
あの人は………誰だっけ？
《ウヴォーギンだったような気がする》
(あ、ありがと)
「何でここにいるんだ？」
『いや、そこのシャルナーク、マチ、フェイタンの三人に喧嘩売られたからね
買おうと思っただけだよ』
本当の目的は違うけど
「俺たちの名前も知ってるんだ」
『うん。全員知ってるよ』
「で、何しに来たんだ？面倒くさがりのお前がそれだけの為に来るとは思えないんだが」
『ピンポンピンポンだいせーかぁーい』
クロロに嘘がバレるなんてちょっとショック
『そのヨークシン襲撃、止めた方がいいよって言おうと思ってね』
「！」
「「??」」
「何故だ？」
どーしよ
クロロはまだしも、他の人は未来が分かるなんて言っても信じないだろうし
『そのせいで蜘蛛の足が二本千切れるって言ったら分かる？』
「「「!!??」」」
「ちょっと待って」
『何ですか？』
「まず、団長との関係を教えてくれない？」
あれ？言ってなかったっけ？
『うーん。簡単に言えば命の恩人』
「え？団長の？」
『そ』
あり得ないって顔だな
「そんなわけねぇだろ！つまり団長がお前みたいなガキに助けられたってことだろ？」
『あはは』
「団長。本当なの？」
「ああ」
「あり得ないわ……」
『まぁ、ヨークシンについては、信じる信じないはそっちで決めてね』
そう言いながら窓の縁に乗る
「ちょ」
『まったねぇ〜』
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作者名：吸血鬼少女 | 作成日時：2021年4月27日 8時
