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「おはよーございますっ!」
私は元気よく声をあげながら職場の__武装探偵社の扉を開ける。
「おはよーAちゃん、今日一緒に心中でもどうだい?」
「おはよー治くん。治くんと心中はちょっと…乱歩さんとだったら考えるけど」
「アハハッ、辛辣だね〜」
ちっともそう思っていない顔の治くんとしばらく話していると後ろから怒声がとんできた。
「オイ太宰、先日の件の報告書はどうなっている。昨日が締め切りのはずだが(怒」
「まあまあ国木田くん、怒鳴ると健康に良くないらしいよ〜?」
「何っ⁈本当か⁈」
「ホントだよ〜。ホラ、手帳にメモメモ」
「よし、怒鳴ると…健康に…」
「まぁ嘘だけど。」
ピシッ
あ、国木田さんの眼鏡にヒビが…
「だーざーい?お前、今日という今日はっ‼︎」
あ〜あwまた始まっちゃったww今日も平和だな〜
あっ、そろそろ仕事しないと…私まで国木田さんに怒らちゃう…そんな事を考えていると「おはよー」と呑気な声をあげながら入って来た糸目の人物を見つけて文字通り目にも止まらぬ速さで彼の元へ駆け寄った。多分私は今音速を超えたと思う。
「乱歩さん!おはようございます!」
「あっ、A。おはよ」
乱歩さんが返事してくれた…嗚呼、生きてて良かった…
「てかA書類放り出して来てたけど大丈夫?」
あっ…ヤバ、国木田さんにバレたら…
「すいません…整理して来ます…」
放り出した書類を一枚ずつ拾い上げて元の順番にもどす。放り出した書類が多いから結構大変…
やっとの思いで書類を元に戻し椅子に座ると頬に何か冷たい物が触れた。反射的に後ろを振り返ると其処には2本のラムネを持った乱歩さんが立っていた。
「乱歩さん!」
「お疲れ〜。はい、コレ」
「…!ありがとうございます!」
私はラムネを受け取り、そのまま口に運びゆっくりと一口目を飲む
「あっ、それ飲みかけの方だった」
「%@?&×*€⁈!」
「アッハハ、A面白い声出すねー」
「だ、だって…これ…その…関節キ…」
「?あ、わかった…直接、して欲しいの?」
「ふぇ?!ち、ちが……?!」
否定しようとしたが抵抗も虚しく、言い終わる前にチュッ と私の口は塞がれてしまった。
そして容量をオーバーした私の脳はフリーズし、
「ほへぇ(*꒪꒫꒪)」という間抜けな声を残し、私の意識は途切れた。
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なっがぁーい
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作者名:さくらもち | 作成日時:2023年2月26日 16時