月光と紅。�� ページ29
〜Aside〜
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
其の後、中原さんと私は部屋に戻った。
｢今日は色々と有難う御座いました。
色々と親切にして下さって。
これから…御迷惑をお掛けすると思いますが、宜しくお願いします。｣
これまでの感謝の念とこれからのお願いを込めた挨拶をした。
少し儀礼的過ぎたかな、もっと自分の言葉だと分かって貰えるような表現にすれば良かったかな、とあれやこれや考えてしまう。
｢嗚呼、こっちこそ…宜しくな、これから。
…色々と。｣
色々とって何だろうなんて深く詮索してしまうのは私の悪い癖だ。
｢では…おやすみなさい。｣
そう言ったら行成ハッとしたように顔を上げ
｢おう…おやすみ｣
｢どうしたんですか？やり残したことでも？｣
｢いや、その…
俺の部屋とよく似てるし…な。勘違いしちまう｣
嗚呼、成程…とも思いつつも、そんな事を態々声を詰まらせて言うのか？
思考は回るAであったが、恋という感情には疎いところがあった。
夕食は中原さんが持ってきてくれた。
晩は…眠気はやってこなかったが何故か2時を過ぎたあたりになったら途端に凄まじい眠気に襲われあっという間に意識を失っていた。
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目が覚めたら3時の自分のベッドの上だった。
隣には至近距離で中也が寝ていたため慌てて起こした。
然し中也の意識もまだあまりはっきりとはしていない。呪術を用いて使って此方に来たんだから意識が薄れていて当然だろう。
そんな彼の呆け顔を眺めている時間はあまり長くもなく彼は意識を取り戻すと｢嗚呼…Aか｣なんて寝ぼけたことを言っている。
｢ねえ、きっと1人でやったら…
怖くて辞めてしまいかねないから一緒にいてくれませんか？｣
別に、良いけどよ。と答えられる。
｢両親は1階の寝室で寝ています。｣
｢武器は？｣
｢キッチンに包丁が何本か。｣
｢気づかれないように取ってこい｣
｢分かりました｣
そんな必要最低限の会話しか無かったが彼が私を手伝おうとしていることだけでも少し嬉しかった。
キッチンから丁寧に研がれた包丁を2本取り出す。1本は重い大きな物を、1本は手に馴染む小ぶりのキッチンナイフを。
その鏡のような刃に映る私の顔の何と恐ろしいことか。
でも、やると決めたことだ。
これ以上無いくらいに感情をぶつけて、それで殺す。
そうしたらきっと、今迄の自分と、今持っている感情を捨て去ることが出来るのだろう。
静かに、また2階へと上がった。
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Lease(プロフ) - お久しぶりです、切愛と申します。突然ですが、2年振りにアカウントを変更してリメイクをさせて頂きます。以後この内容はLeaseに引き継がれますので、どうぞ宜しくお願い致します。 (2021年10月1日 19時) (
レス) id: 38aa326773 (このIDを非表示/違反報告)
切愛 - 私の端末で問題が発生しています。ログインしようとしてメールアドレスとパスワードを入力したら、その前のページに戻ってしまい、ログインが出来ません。解決方法が分からず、、しばらく投稿出来ないかも…ネタ自体はできているので…少々お待ちください。 (2020年3月31日 9時) (レス) id: a4a2215412 (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - ごめんなさい…投稿全然出来てません…学校休みになりましたので、今後はきちんと投稿させていただきます…どうかお見捨てならず付き合っていただけると大変光栄にございます (2020年2月29日 9時) (レス) id: 582fb3c1a0 (このIDを非表示/違反報告)
神代 雫(プロフ) - 初めまして。作品読ませていただきましたが、とても丁寧に書かれていて読みやすかったです。これからも更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: ebdbc134af (このIDを非表示/違反報告)
切愛(プロフ) - 皆様こんにちは、とうとうお話がいっぱいになりました。次の1話書け次第続編公開するので暫しお待ちを。あと更新出来なくて本当にすみませんでした！これからは更新頻度落ちないように頑張っていきます。まだまだ続きます、これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 6f3c1f7dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：S/S x他1人 | 作成日時：2020年1月1日 20時
