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「こっちに着いて空港から直行して、挨拶周りした。」
大丈夫、みんな納得してくれたよ。
そんなに心配しないで？
エレベーターで宿泊階に上がると、部屋のキーを解錠した。手を引かれるままのAをソファーに座らせて、冷蔵庫から水を出した。グラスに注いで、Aに持たせる。
「…飲んで。落ち着くから」
「……あり、がと。」
ただ、ぽろぽろと涙を溢すAに、どうしたら止めてやることが出来るのか……。
そんなにショックだったの？
「……ごめん、ね？。イヤとかじゃ、ないの。ただ、ちょっと、びっくりしちゃっ……。忙しかった、のにっ。私の事まで……。」
Aの前に跪いて、グラスを持っている両手を包んだ。
ごめん、突発事故には弱いんだった……。
驚かせちゃったね。
「俺は、自分の為にやったんだよ？昼間、Aとデートしたいし、手を繋いで歩きたい。付き合ってんのに、そんなことも出来ないなんておかしいだろ？」
「……結弦は、有名だもん…仕方ない、よ？」
「なんで？俺だって普通に街を歩きたい。ファンの人達があっての仕事だって分かってるけど、ちょっとはプライベートな外出だってしたい。Aと一緒に遊びに行きたいって、思っちゃダメなの？
……何も悪い事なんてしてないんだから、堂々とするって決めた。Aは必ず守るから、隣にいてくれる？」
「……わかった。結弦の隣で笑っていれば良いのね？」
「うん。それで充分。」
Aの手からグラスを取り上げるとテーブルに置いて、正面からぎゅっと抱きしめた。
「結弦、ありがとう。」
耳許で囁いたAが俺を抱きしめ返して、そっと頭を撫でてくれる。
ありがとう。は俺の方だ。
Aが隣にいてくれるから、剛くなれる。
俺はちゃんとAと釣り合う男になれてる？
見た目と普段の天然さ加減で、浮き世離れしてみえるけれど、
本当のAは芯の強い大人の女性だ。
…Aの場合、早く大人に成らざるを得なかったんだろうけど。
そんなAの隣にいても恥ずかしくない男になりたいと、ここの所頑張っていたのも事実だ。俺にはフィギュア以外のスキルが、圧倒的に足らない。
今日のAの英会話を聞いて、そう思った。全編英語で行われる授業って、一体どんなレベルなんだ？ネイティブ並の、いや、専門用語が入るとそれ以上だよな。
凝り性で勉強家な彼女を持つと、中々にプライドを刺激してくれる。
俺に内緒で何かやってんの
気付いてないと思ってる？
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心菜(プロフ) - suzuranさん» 元々リンクさせるつもりで書いたスピンオフだったですが、何せ記憶力が無いのでf(^_^;読み返して、落ち込んで、の繰り返しで。あと、ゆづさん目線が残っております。彼がどうだったのか、ちまちま書いてみたいと思います。 (2017年6月9日 17時) (
レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
suzuran(プロフ) - 本当だ！リンクしてる！楽しさ倍増しました(≧∇≦) しょーまの気持ちを思うと切ないけれど…守ってくれるゆづさんにキュンとしてしまう私。(汗) (2017年6月9日 15時) (レス) id: 4f2407ab74 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - 鹿さん» ありがとうございますw。束縛モード全開で行ってみました(^-^)負けず嫌いなくらいだから、もし彼女がいたら、いつも自分を見ていないとイヤなのかなぁと。もっとも、きっとよそ見なんて出来ないだろうけど。 (2017年6月5日 21時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - おそらくここの羽生さんが一番B型ぽいような気がします。わがままでヤキモチ焼きで(*^_^*)ふふ、妄想(笑) (2017年6月5日 15時) (レス) id: 13cf42ba90 (このIDを非表示/違反報告)
心菜(プロフ) - suzuranさん» 妬いちゃうんですよ〜w主人公ちゃんに関しては、猫の額ほどの心しか持ち合わせていないようです。さて、どうやって会見を開こうか…。まとま決めてないんですf(^_^; (2017年6月4日 17時) (レス) id: 15da2c977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心菜 | 作成日時：2017年3月18日 10時
