君と私の…… (ページ29)

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「Aちゃんいい？」
大丈夫だと思うけど、一応彼女に確認する。
「もちろん。」

同じテーブルに着いて、飲み物を頼んでから、二人に彼女を紹介する。
「真央ちゃん、昌磨、こちら、篠田Aさん。俺の彼女です。」
初めて、俺の彼女って紹介した。
なんか、嬉しい。
うん、ちょっと、くすぐったいかな？

「浅田真央です。Aちゃんって呼んでいい？」
「はい。もちろん。よろしくお願いします。」
「いいよ～。敬語いらないからね？ゆづくんのカノジョなら、身内だもん。ほら、しょーま。自己紹介」
「うん。宇野昌磨です。俺もAちゃんって呼んでいい？」
「はい。よろしくお願いします。」
「Aちゃん、しょーまに敬語なんてもったいないよ？」
「そんなこと言ってw」
クスクスっと笑う彼女を見て、

「かっわいい～！可憐？っていうの？細いし。ゆづくん、こんなかわいい子、どこで見つけてきたの？」
真央ちゃん、テンション高っ！
Aちゃん、真っ赤じゃん。
「俺の通ってるジムのトレーナーさん。」
「こんなに華奢なのに、トレーナーしてるの？ゆづくんのジムって、三上さんのとこだよね？」
「うん、新人さんなんだ。でも、マッサージすごく上手いよ。」

「Aちゃんて、何歳？」
「24歳です。」
「ゆづくんと１つ違い？」
「私は誕生日を過ぎたので、2つですね。」
「Aちゃん、敬語w」
「あ、……ごめんね、昌磨くんより１つ上だよ？」
「やっぱり俺が一番年下だぁ～！」
「お前はそういうキャラなんだよ。」
しょーまがAちゃんと呼んだので内心ムッとした。彼女が、昌磨くんと呼んだのも、気に入らない。次から呼び捨てで呼ぶことにする！

ママさんが、料理を運んでくれる。
あ、今日は鍋がある。嬉しいな。
鍋はみんなで食べたほうが美味しいよね。
Aちゃんは、鍋を取り分けたりして、小まめにみんなを気遣ってる。こう言うの苦手かな？と思ったけど、案外楽しそうだ。
彼女が化粧室にたったあと、真央ちゃんが話かけてきた。

「ゆづくん、何時から付き合ってるの？」
「知り合ったのは、10日位前。今日から付き合ってる。」
「えっ？！じゃあ、真央達お邪魔だったじゃん。」
「他の店には、うっかり連れて行けないからさ。」
「でも、よかったね。いい子で。かわいいし、気が利くし、大事にしないと、ね。」
「ありがと。真央ちゃん、他の皆にはもう少し内緒にしてて。今度、ちゃんと紹介するから。」
「分かった。」