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皆、こんな感じにエスコートするのかな?

車のドアを開けてもらったのに、乗れずにいる私を見て、不思議そうに、彼が声をかけてきた。
「Aちゃん、どうしたの?」
「結弦くん、スマートにエスコートするなぁって。」
「するでしょ?普通。」
「海外じゃ、普通なんだね。」
車に乗り込んで、シートベルトをしめた。
彼も助手席のドアを閉めると、運転席にすわる。
「Aちゃん何か、勘違いしてない?
俺、Aちゃんのことは、きちんとエスコートするけど、他の子にまで車のドア開けたり、降りる時手を貸したり、しないよ?
マナーだから、エレベーターのドア位は開けるけど。」
「……ご、ごめんなさい。私、結弦くんは、他の子も、こんなにするのかな?って思ったら……」
「いいけどね?ヤキモチもかわいいから。」
「……っ。だから、……ごめんなさい。」
もぅ、やだ、やだ。
どうしていいか、わかんないよ。
「いいってwお腹すいたね。また、ママさんのところでいい?」
「うん。」

車の走らせながら、聞いてくれる。勝手に連れていってくれても構わないのに、こう言うところが優しいなって思う。

「この前のご飯美味しかった?」
「え?」
彼が、唐突に聞いてきた。味どころか、メニューすら覚えていない。

「俺、緊張してて、味わかんなかったから、
どうだったかなって。」
「結弦くん、も?」
「え?も、って。Aちゃん、も?」
「うん。何食べたのか、メニューも記憶にない、かも。」
「あは、同じだ。よかった。
ママさんには悪いけど。今日は予約入れてないから、誰かいるかも知れないけど、あそこにいる人達は、大丈夫だから。」
「平気。結弦くんと、一緒なら。」

うん。結弦くんとなら、
何があっても、大丈夫。

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設定タグ:羽生結弦 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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鹿(プロフ) - はじめまして!ここの羽生さんが紳士で楽しく読ませてもらっています!もう少しで完結なんですか?さみしいです…。できるだけ長く読みたいので、頑張ってくださいね! (2016年10月28日 22時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心菜 | 作成日時:2016年10月20日 8時

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