結ばれない運命ならこの息を止めて【S.K】2

66 ページ18

.

加藤先輩もしゃがみ
わたしの目線の高さに合わせると

加「そんな事でこんなんなってたら
先が思いやられるな」

っておでこをコツンっとつつかれた。


ﾋｨｨｰｯ！！


そうだ、こんな事で
いちいち悶えてたら命がいくつあってももたないっ、、


加「ま、かわいいからいいけど」

とそれだけ言って
立ってご飯の支度を再開してしまった。


見上げると
加藤先輩の耳は赤く染っていた。


ひょっと立ち上がり


『ほんと加藤先輩ってわかりやすいですよね！』


いつか言った言葉をもう一度言ってやった。

加「はぁ？じゃあもうやんねぇよ」


照れてる加藤先輩が
今度はちゃんと
わたしに対してなんだということを
思ったら、にやにやが止まらなくて

『テーブル片付けてきますね』

ってリビングに逃げ込んだ。



加「シゲアキ特製ハンバーグでーす」


運ばれてきた料理は豪華だった。


『加藤先輩こんなの作れるんですか？』

加「まぁな」

得意気な顔をしてる。


『めっちゃドヤ顔…』


加「食わねーんなら俺が食うぞ」

『食べます食べます！！』


今日から、加藤先輩との日々が
再スタートするんだね。

って噛み締めながら
ハンバーグを頬張る。


『あのお店にはまだまだですね』

加「んじゃあ食うなよ」


『食べますぅー！』


＿＿＿＿＿＿



加藤side

誰かの歌でこんな歌詞があった。




いつでも君は 待っていてくれたね
優しさに甘えて 遠回りしたけど
情けない俺を 笑って受け取ってよ
最後のFirst Love...
君でありますように



まさにそんな感じ。

遠回りしてごめん

これからはちゃんと向き合うから

一番近くにいて気付けずにごめんな。

ずっと、大切にするから。


だいすきだよ。A。




END

あとがき→←65

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す