雨音の中で �� ページ49
私と伸くんは野草ときのこの採取のために図鑑を持って張り切って山に入った。
意外に食べれるものって色々あって、びっくり。二人でこれはどうかな？と図鑑と照合しあいながら、伸くんの持つ袋にどんどん入れていった。後でやましょーに最終確認してもらえばいいしねって。そんな楽しい時間は一瞬で変わった。斜面に生えてた美味しそうなきのこに手を伸ばした瞬間、足場が崩れて、転がり落ちてしまった。やばって叫んだ声を出したから、伸くんが大丈夫か？って上から叫んで降りてきてくれた。でも、足をくじいてしまった。立てはするけど斜面登るのはきつかった。伸くんは荷物を前にからい、私をおぶってくれた。でも、私をおぶってのぼるのは無理。なので、下に降りながら、私たちの野営地目指そうと。スタッフさんが念の為にトランシーバーを持たせてくれてた。それで私が足をくじいたことと山を下に降りながら野営地向かってることを伸くんが伝えた。不安定な足場の中、私を落とさないように慎重に進む伸くん。突然雨が降り出した。夜からじゃなかった？雨よけを探してると洞窟みたいなのを見つけた。ひとまずそこで休憩することに。再びトランシーバーで洞窟みたいなとこで一休みすることを報告。
雨に濡れたせいか？寒気がする。それを察したのか？伸くんがそっと自分の上着をかけてくれた。そして、頭をポンポンとして、大丈夫だ、助けはくると励ましてくれた。その笑顔が温かくて不安な気持ちが消えた。雨音が響く洞窟で、日記にはない私達の思い出を語りながら、何度も好きだよと伝えてくれた。どの思い出も素敵で、彼が私との時間をすごく大事に愛おしく思ってくれてたんだなと痛感した。寒くないか？と肩を抱き寄せてさすってくれた。彼の優しさと安心感が私の中に染み渡った。その横顔を見つめると、いっちゃんや壱馬には感じないアツい気持ちがこみ上げてくる。この人は、私にとってずっと側にいてくれた親友であり、愛した人。私が求めるのは親友としてなのか？恋人としてなのか？今はわからない。でも、もっと知りたい、もっと近づきたい。隣に温もりを感じながら待ってるといつの間にか雨もやみ、そしてスタッフさんが見つけてくれて私達は無事に野営地に戻れた。
テントはスタッフさんが建て直してくれてた。疲れたのもあって私は着替えるとそのまま眠りについた。夜中、伸くんがテントの外から声をかけてきた。二人で星を見た。今日はありがとうと伝えると微笑んでくれた。
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らら - 楽しみです! (2021年5月23日 0時) (
レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - はい(^^)やっと折り返し地点にきました。北ちゃんもまたメインではないけど登場予定です。 (2021年5月22日 16時) (レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! (2021年5月22日 13時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年5月22日 10時
