2021年 正月 �� ページ20
(★樹side)
勝負に勝った俺はまずお茶を買ってきて紗良さんに渡してロビーで休憩。それから、外にある足湯に誘った。星をながめながらのんびり足湯につかる。たわいもないことを話しながら、微笑みあう。楽しいな幸せだな。隣りにある彼女の手に自分の手を重ねてみた。顔を赤くして、びっくりした顔をする紗良さん。
「ね、紗良さん。なんでも言うこと聞く約束覚えてる？手を繋いでもいいかな？」
恥ずかしそうにうなずく紗良さんをかわいすぎて抱きしめたいと思ったが、我慢した。
「昨日、みんなが言ってたこと。俺のお嫁さんって話。俺はそうなってくれたら嬉しい。俺は紗良さんが大好きです。記憶をなくす前、紗良さんには好きな人がいました。俺は自分の気持ちを殺して、紗良さんの応援してました。紗良さんが失恋した時、側にいたくて癒やしたいと思って、マースと二人であなたの駆け込み寺のような存在であり続けました。事故で失うかも？と思った時、つらかったです。目覚めた時、絶対に側にいたくて毎日声をかけ続けました。正直、失恋の記憶を失ったのはよかったのかな？って思うけど、自分との日々も忘れられたのは寂しかったです。でも、そんなのどうでもいいんです。これからの日々を一緒に過ごしていきたいです。その中で俺のことを好きになってくれたら嬉しいです。でも、正直に言いますね。紗良さんのことを想うライバルは沢山います。だから、無理して俺を好きになることはしないでください。俺は待ちますし、紗良さんの気持ちを尊重しますから。」
今の気持ちを全て伝えた。紗良さんは黙って聞いてて、ありがとうと小さな声で言った。
心なしか？繋いだ手の力が少しだけ強くなった気がした。
外も寒いし、戻りましょうと言って、手を繋いだまま部屋に戻った。離れがたい気持ちになって、紗良さんを見つめると、紗良さんも寂しそう。思わず抱きしめた。そして、明日も一緒に過ごしましょうと伝えた。
俺としては正月休みの全てを紗良さんに使いたいと思っている。俺にとって、紗良さんはもはや自分の一部と思えるくらいの存在だから。
翌日は、宿を出て帰宅のみ。車の中で隣にいる紗良さんの手を思い切って握ったら、握り返してくれた。これは少しでも俺のことを好きでいてくれてるということだよな？嬉しい。
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らら - 楽しみです! (2021年5月23日 0時) (
レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - はい(^^)やっと折り返し地点にきました。北ちゃんもまたメインではないけど登場予定です。 (2021年5月22日 16時) (レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! (2021年5月22日 13時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年5月22日 10時
