奈良の夜 �� ページ44
(★ 翔平side)
壱馬さんがいらついている、そして落ち込んでいる。こういう時の壱馬さんは近づくなオーラ全開だ。俺はなんとか機嫌をなおして欲しくて、渾身のギャグを披露した。いつもならつまらないものでもすぐ笑ってくれるのに、冷ややかな目で、
壱馬「頼む、翔平。黙っててくれ。ほっといてくれ。今日は笑えん。」
と突き放されて、正直落ち込んでいる。俺は本当に無力だ。
いつものエゴサをした。すると、ネットで壱馬さんが炎上してた。こんなん見せたくないと思ったが、思えば、壱馬さん、楽屋でも黙ってスマホ見てた。もしかしてすでに目に入ってる？心配になって、恐る恐る画面をのぞくとやはり壱馬さんはそのコメント一つ一つを見ていた。
まこも心配そうに見ている。
壱馬「な〜、俺は何のためにそんなに色々我慢してるんやろうな。いつもファンのことだけを考えようとしてきた。だから、自分のほんとの気持ちにフタをしてきたんや。」
壱馬さんがポツリと言い始めた。
慎「紗良さんのことっすね？」
突然まこが紗良さんの名前を挙げた。え？どういうこと？
慎「翔平さん、鈍感っすからね。俺はずっと気づいてましたよ。壱馬さん、紗良さんのことが好きなんでしょ？しかもかなり最初の方から。多分北人さんよりも先に。」
壱馬「え？なんでわかるん？俺、そんなにわかりやすい？」
慎「いや、多分他の人は気づいてないと思いますよ。ほら、翔平さんだってビックリしてる位だし。俺は弟ですからね、壱馬さんの気持ちはたいがいわかります。ってのは言い過ぎですね。最初は壱馬さん、いつも紗良さんを見つめてるなって。その目がすごく優しくて好きなのかな？って。でも、確証したのは、壱馬さんが寝言で紗良さんの名前を言ってるのを聞いた時です。プリンスの撮影の時、紗良さんが泣いたあたりですかね、確か。」
壱馬「ほんま、慎には敵わんな〜。あの時、あいつの涙見て、俺が守りたいし、一生幸せにしたいと強く思ってしまって、想いがあふれてしまってた。だから、姉貴と呼ぶことで、あいつは姉だと自分に言い聞かせるようにして、想いを封印したんや。それなのに、北人とはどんどん近くなってて、もう俺はつらくて。だけど、俺にはファンがいる。そう思ってこの気持ちをこらえてた。」
慎「ね、壱馬さん。今日くらいは素直になっていいんじゃないですか？」
その言葉に後押しされて、壱馬さんは出ていった。壱馬さんの想いには勝てないなと思った。俺は応援する。
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らら - はい!!頑張りましょう笑 (2021年4月21日 21時) (
レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - お互い新生活、大変だけど、無理せず頑張りましょう！ (2021年4月21日 20時) (レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 更新がなく､心配でしたが少し安心しました｡私も新しいクラスで大変です...体調にはお気お付けください!! (2021年4月21日 19時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - 慣れるまでは更新頻度が下がるかもしれません。でも書きたい気持ちだけはあるので、体力に余裕ある時は更新していきたいです。 (2021年4月20日 23時) (レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
HAL(プロフ) - 更新なかなかできなくてすみません。新生活始まって、毎日朝晩満員バスにもまれ、バイトも大変で、バテてました。今日は休みだったから久々に更新できました (2021年4月20日 23時) (レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年4月5日 21時
