私たち結婚しました (ページ9)

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第一話の裏側　② ページ9

(★Aside)

私の気持ちが伝わったのかはわからないけど、戸惑う私を北人くんがリードしてくれた。唇は絶対に嫌だなって思ってたら、額にしてくれた。その優しさにキュンとした。
え？キュン？いや、額にキスされたからだよね？
あ〜、恥ずかしい！
熱る頬をあおいで熱を冷まそうとした。
幸せにすると言ってくれた時の顔も浮かんでさらに顔は熱くなるばかり。

それから二人で番組宣伝もかねての写真撮影。
カメラマンさんの話術に乗せられてなのか？
二人とも段々テンション上がってきてて、気がつくと隣で笑い合うのも自然になってきた。

うわ、北人くんの生の笑顔は写真以上にキラキラしてるし、破壊力ハンパないな〜。つい見とれてしまったり。それが私に向けられてると思うとドキドキしたり。

いや、待て！私の惚れっぽい悪い癖が出始めてる！
これは仕事！絶対に好きになってはいけない！
自分に何度も言い聞かせた。

撮影も終わり、新居へ移動。
何を話していいかわからなくて、車で隣同士なことも照れくさくて、挙動不審になる。
北人くんも照れてるみたいで、お互い照れ笑いしながら、何を話そうかと模索してた。
時々、北人くんが話題をふってくれて答えて。でも、スムーズなキャッチボールにはならなかった。
まだ会ってすぐだしね、しょうがない。
それでも、何とかリードしようとしてくれる北人くんが頼もしく思えたし、優しい人なんだなって思った。

そして、到着した新居。
広めのリビングでおしゃれな家具もあって、私好みで嬉しかった。これからここで一週間過ごすのか〜。

そこにあったソファーに北人くんがおいでと手招き。離れて座るべきか？くっつくべきか？迷ってたけど、北人くんがここにってすぐ真隣指してきた。照れ隠しで近くにあったクッション抱いて恥ずかしさをごまかした。
お互いのこと話しながら、私は色々失言してしまったりしてて、うわ、しまったみたいになる場面だらけ。
そんな私をかわいいとからかう北人くん。
イケメン慣れしてないんだから、緊張してるんだから、勘弁して〜！ってパニックになってた。

それから二人で買い物して料理。できないくせに手伝う言うて逆に迷惑かけてしまったけど、気を遣ってくれれる北人くんの優しさが染みた。それに料理めちゃくちゃ上手で出来たパスタもおいしすぎてやばかった。

お風呂上がりのドライヤーもドキドキした。さすがに寝るのは別々だけど今日は一日ドキドキしすぎて疲れた。