私たち結婚しました (ページ6)

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第一話　新居 ① ページ6

広めのリビングのある部屋。
二人が入ってくる。

A「すごいインテリアもおしゃれだし、広いね。」

北人「うん。このソファも2人で座るのにいい感じ。ね、座ろ？」

手招きする北人。緊張しながらちょこんと横に座るA。恥ずかしさをごまかすように置いてあったクッションを抱くA。

A「あの、実は私のモデル友達が北人くんのファンで知ってたので、相手が北人くんでびっくりしました。」

北人「Aちゃんはファンにはなってくれてなかったの？」

A「あ、すみません。いや、かわいい方だなと思ってはいました。ただ、色々自分の事に精一杯なので、推し活？っていうのかな？に時間かけられないしみたいな感じでしたので。ランペもテレビで見て知ってます。みなさんかっこいいですよね。」

北人「ん？ごめん。俺のことはかわいいって言って、ランペはかっこいいって？俺だけ違ってない？(笑)」

A「あ、またなんか色々失言しちゃってますよね？すみません。ランペとしての北人くんはかっこいいですよ。」

アワアワして少し混乱気味のA。
それを見て笑う北人。

北人「ごめんごめん。ちょっとからかっただけだから(笑)俺も少しだけAちゃんのこと知ってたよ。うちのメンバーの翔平と昂秀がたまに話題に出してたから。Tiktokで最近注目されてるんでしょ？」

A「はい。ありがたいことに。誰が振付してくれたかはわからないんですけど、私の曲のサビにダンスつけてくれて。私も気に入ってて、たまに躍ってます(笑)」

そういって立ち上がってダンスをするA。

北人「なんか覚えやすそうな感じだね。俺にも教えて。」

Aが教えながら練習する北人。

北人「Aちゃん、教え方うまいよね。」

褒められて照れ笑いするA。

北人「踊ったらおなかすいてきたね。ちょっとキッチン見てくるね。(一通り確認)道具と基本的な調味料はそろってた！でも、食材なかったからさ、一緒に買い物行かない？俺が作るよ。」

二人で近くのスーパーへ。

北人「パスタとお米、どっち食べたい？」

A「えっと、パスタでお願いします。」

北人「オッケー。好き嫌いある？」

A「特にないです。」

北人「了解」

そういって微笑むと北人は次々に食材を選んでかごに入れていった。

北人「ふふ。なんか本物の新婚さんみたいだね。」

柔らかな笑顔を見せる北人につられてAも微笑んだ。