私たち結婚しました (ページ18)

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第二話の裏側　④ ページ18

(★Aside)

電話の後、北人くんのグループのメンバーの話を色々聞いていたら、チャイムが鳴った。
届いたのは指令の封筒。

指令「二人で同じベッドに寝てください」

その瞬間固まった。昨日私がベッド使ったから、今日は私がソファーにするねって提案するつもりだったから、まさか同じベッドでとくるなんて思わなくて。
新婚設定なんだから当たり前なんだろうけど、いや、いきなりこんな展開は。どうしよう？なんてパニックになって固まってしまった。

北人「大丈夫。俺、寝相いい方だし、ベッド広かったから、端と端で寝ればさ。きついかもしれないけど。」

北人くんが気を遣ってくれた。とはいえ、やっぱ抵抗あるしって、苦笑いしてたら、いい物があると北人くん。

ちょっと待っててと持ってきたのはホームプラネタリム。

北人「俺の地元さ、すげー星がきれいで。だから、星を見るのが好きなんだ。誕生日にさ、陸さんがプレゼントしてくれて。一緒に見ようと思って持ってきてたんだった。」

「私も星大好き。プラネタリムたまに行くよ。」

ベッドに横になって並んで天井を見た。
おもちゃだと思ってたけど、意外にちゃんとしてて、星座も映し出されてた。
実は小さい頃、宇宙飛行士になりたいって夢見てて、とにかく星が好きだった。
いつの間にか夢は変わってたけど、星が好きなのは今でもそう。とはいえ、なかなか星を見ることもなくなってたから、なんかすごく嬉しかった。
北人くんと星座の話をしたり、時々、北人くんが、この星と星、あとあの星とか結んだらこう見えない？とか勝手に星座作ったりして、和ませてくれた。
目をすごくキラキラさせて星のこと話すから、本当に星が大好きなんだなって思った。

心地良いな〜。落ち着くな〜。
北人くんの優しい声に包まれながら、私はいつの間にか眠りに落ちていた。

夢の中で？頭をそっとなでられた気がした。
それがすごく心地良くて、幸せな気持ちになれた。

相手が北人くんで良かった。
この人は信用できる！そう思えた。
きっと北人くんは、彼女を大事にするだろうし、浮気もしないんだろうな。
私は仕事での関係だけど、現実の北人くんの彼女になる人は幸せになれるんだろうなと思った。
私達の生活もあと5日。
まだ2日しか過ごしてないのに、終わりを寂しく思ってしまった。大丈夫かな？私、最後、笑ってお別れできるかな？
いや、終わりを寂しがるよりも今を楽しまなきゃだめだね。