私たち結婚しました (ページ16)

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第二話の裏側　② ページ16

(★Aside)

実は何気に中目黒の街をプライベートで散策するのは初めて。以前、アイドルしてた時にイベントや撮影で来たことはあったけど、目的の場所のみだった。なので、バレないかヒヤヒヤする以上にワクワクもあった。ま、今回もカメラマンさんが撮影しながらだし、プライベートではないと言われればそこまでだけど。

北人くんが散歩しながら気になっていた雑貨屋に連れて行ってくれた。外からもおしゃれ感あるし、少し中のぞくだけでも内装良さげだし、いい雑貨との出会いありそう！って思えた。

おそろいのっていえばやはりマグカップだよね？って思ってたら、真っ先に目に飛び込んできた。
吸い寄せられるようにコーナーに向かうと、色違いで置いてある陶器のマグカップが目に入った。
柄はなく一色のみのデザインなんだけど、グラデーションがかってて、すごくきれいな色味。思わず手にとってじっくりと眺めてみる。見れば見るほどいいなって思う。

「北人くん！これ、シンプルだけど色もきれいだし、良くないですか？」

北人「いいね！それにしよう！」

それからお互い何色がいいかなんて話しながら選んだ。
2つ並んだ様子をイメージするとなんかニヤけてしまってた。そういうの憧れてたんだよね、ほんとは。

せっかくなので、それぞれ店内をのんびり見て回った。
北人くんはキャンドルコーナーでかなり真剣に見ていた。
キャンドル好きなのかな？

もう少し時間あったからランチと思ったけど、今日の仕事の中で、食べるシーンあるらしく、お腹いっぱいになるときついからということで、カフェで過ごすことに。

北人くんが散歩の時に見つけて気になっていたカフェ。
すごくおしゃれだけど、年齢層的には高めの感じで、落ち着いて過ごせそうなカフェだった。
それぞれコーヒーとケーキを頼んで食べてたら店員さんが封筒を持ってきた。

北人「ケーキの食べさせあいをしてください」

ためらわずフォークを私の口元に持ってきた北人くん。ちゃんと食べやすいように小さめにしてくれてた。恥ずかしいなと思ったけど、早く口に入れないと北人くんも困るよね？って思って口にした。ふと見ると自分にもって大きく口を開ける北人くん。大きさがよくわからなくて適当な大きさで持っていったら、口元にクリーム付けてしまった。慌ててペーパーナプキンでふいてあげた。

楽しい時間はあっという間。仕事の時間がせまってきて、北人くんは行ってしまった。