私たち結婚しました (ページ15)

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第二話の裏側　① ページ15

(★Aside)

目が覚めると見知らぬ天井。
あ、そっか。今、新婚生活中だ！
メイクを起きざまにするのも嫌だし、お風呂上がりにすっぴん見られてるし、しなくていいよね？
髪だけ手ぐしで軽く整えて、リビングに出た。
ふとテーブル見たら、朝食が並べられていた。

北人「あ、おはよう。もうすぐでスープ温まるから座ってて。」

私が挨拶する前にすぐ気づいて挨拶してくれた。
朝食も作ってくれて、本当に優しいなと朝から心が温かくなった。挨拶とお礼を伝えて、座った。

それから朝食しながら、今日の予定を話した。
北人くんは、午後から仕事らしい。さすが多忙だな。
私はこの仕事の間は、マネージャーが調整かけてくれてて、打ち合わせもオンラインにしてくれたりして、できるだけ専念できるようにしてくれていた。
ま、元々、北人くんのように表に沢山出てもないし。

呼び鈴がなって、封筒が届けられた。

「二人で何かおそろいの物を買いに行ってください」

中にはおそろの物を買う指令があった。

「楽しそう。こういうのって、やっぱりマグカップとか定番ですよね？彼氏とおそろいのって憧れだったんです。あ、今は旦那様か(笑)」

今まで彼氏と呼べたかはわからないけど、2人付き合った(ことになるのかわからないけど)けど、おそろいの物を一緒に買ったことがなかった。
高校の時の恋愛バラエティで向こうからおそろいのキーホルダーもらうことはあったけど、一緒に選んではいないし、嘘偽りのプレゼントだったし。もう一人も。こちらは思い出すだけでも嫌だから、忘れよう。

一瞬マイナスな思い出が蘇ったけど、これから行く買い物にワクワクしてた。

北人「かわいい。買い物楽しみだね。」

そう言って微笑む北人くんの方がかわいいです！なんて心の中で叫んでしまった。

あいにく北人くんの仕事の関係で時間はあまりない。
なので、職場の近くならすぐ会社に行けるし、ぎりぎりまで一緒にいられるしってことで、中目黒でお買い物。
ただ、中目黒って、絶対に北人くんのファン沢山いるよね？見つからないよね？
ま、番組でだから、後で弁明きくけど、やばくない？って心配してたら、

北人「大丈夫だと思うよ。俺さ、オフの日はめちゃくちゃ中目黒や代官山とか散歩してるけど、あまり見つかってないから(笑)」

いや、あまりってことは見つかってもいるでしょ？と心配したけど、気にしてなさそうだったし、仕事の移動とかもあるしねと中目黒に行くことになった。