私たち結婚しました (ページ12)

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第二話　おそろいの物　① ページ12

翌朝。

寝室から出てくるA。
リビングのテーブルにはパンとサラダが並んでた。
北人はキッチンで昨夜のスープの残りを温めていた。

北人「あ、おはよ〜。もうすぐでスープ温まるから座ってて。」

A「おはようございます。なんかありがとうございます。すごく嬉しいです。」

のんびり朝食を楽しむ二人の元に封筒が届けられた。

指令「二人で何かおそろいの物を買いに行ってください」

A「楽しそう。こういうのって、やっぱりマグカップとか定番ですよね？彼氏とおそろいのって憧れだったんです。あ、今は旦那様か(笑)」

北人「かわいい。買い物楽しみだね。」

おしゃれな雑貨屋に入る二人。
マグカップのあるとこにまっすぐ向かうA。

A「北人くん！これ、シンプルだけど色もきれいだし、良くないですか？」

シンプルに一色のみだけど、グラデーションがかった感じの陶器のマグカップを手に取るA。

北人「いいね！それにしよう！」

色違いのマグカップを手に取ってニヤニヤするA。

場面が変わって、落ち着いたカフェでコーヒーとケーキを楽しむ二人。

北人「ここのコーヒーおいしいね。俺さ、最近コーヒーにはまってて。Aちゃんはコーヒー好き？」

A「はい。といっても、ブラック飲めるようになったのは最近です。今日はケーキあるからブラックなんですけど、普段は砂糖とミルクたっぷり入れてます(笑)」

そこに封筒を店員さんが持ってきた。

北人「ケーキの食べさせあいをしてください。」

ためらわず、フォークにケーキを乗せて、Aの口元に持っていく北人。恥ずかしながら、ちょっと間をおいて口に入れるA。その後、待ってるよと言ってるかのように無言で口だけ大きく開けて待つ北人。恥ずかしがりながら、口元にケーキを持っていくA。大きすぎたのか？口の周りにクリームがついてる北人。

A「あ、すみません。クリームが。」

そういってペーパーナプキンで北人の口元を拭いてあげるA。

北人「ありがとう。」

笑顔で返す北人。それから二人は楽しそうにお互いのケーキを食べていた。

北人「今日、一日一緒にって言いたいんだけど、今日、これから仕事なんだ。夕飯までには帰ってくるから。ごめんね。」

A「仕事がんばってね。夕飯は、どこかのお惣菜とかでも大丈夫？ご飯だけは炊けるから、おかずはどうにかするね。」

北人は仕事に向かった。