初めてのけんか ページ47
隣で自分としゃべらない北人に少しいらっとするA。
お互いを無視して、他の人と話しながらもんじゃを食べた。
紗夏「おいしかったね〜。おなかいっぱい！」
翔平「ここからはそれぞれ分かれましょうか。俺、紗夏ちゃんと沢山話したいし。それにそこはなんか色々お互い言いたいことがあるようだし。」
北人とAは手つなぎをやめていた。
別れた後、近くのベンチに座るほくA。
北人「ね、新たに寛太くんってのも出てきたんだけど、どういうこと？かっこいいの？どうなの？」
A「いっちゃんと違ってめちゃくちゃ人懐っこくてよく絡んではくるけど、ちゃんと彼氏いるよって伝えてるし。いっちゃんとも、今は何も感じてないし、単なる友達だよ？」
北人「Aはかわいいしモテるから俺、ほんと不安で嫉妬してしまうんだよね。ちゃんと報告してよ。」
A「だって、毎回報告してたら面倒くさいやん！バイト辞めろとか言われそうだし。」
北人「なんか俺だけが嫉妬して、不安になってさ。」
A「私だって、ほくちゃん絶対モテそうだし、地元で騒がれたりしてるのかな？他の子にアプローチされたりしてないよね？とか心配してばかりだし、さっきも桜ちゃんと恋ステ以来の再会だったけど、また気持ちいかないよね？って不安になったりしたんだからね。」
北人「え？ほんと？」
意外そうな顔をする北人。
A「ほんと鈍感。でも、私だけじゃなかったんだね、不安なのは。」
北人「嫉妬してごめんね。俺ら、もっとお互いを信じ合わないとな。不安感じさせてごめんな。」
A「私こそごめんね。でも、そんなほくちゃんも大好きだよ。」
仲直りした2人。自然とまた手をつないでいた。
A「そういえば、この前のほくちゃんの地元楽しかった。家、お邪魔して大丈夫？って心配してたけど、めちゃくちゃ歓迎してもらえて嬉しかった。星もきれいだったよね。」
北人「うちの家族もさAのこと大好きだからね。恋ステ中も応援してくれててさ、つきあったら絶対に連れて来いってうるさかったし(笑)同じ部屋がよかったのに、無理矢理違う部屋に案内したのはむかついたけどさ(笑)」
A「ほんと寝ないでずっと話したかったのにね(笑)初デートの時はほくちゃん日帰りで福岡だったから、ちょっとしか会えなかったしね。」
北人「俺さ、大学は福岡にするから。近くに行くからね。」
A「ありがと」
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
