告白の行方 �� ページ43
少し間を置くA。なぜか涙が浮かんでいた。
A「あ、ごめん。車の中でわきあがってた寂しさ思い出して涙が。前のシーズンもほんと一緒にいて楽しかった。いっちゃんのことでつらい気持ちになった時、いつも寄り添ってくれてて、ほくちゃんがいたから私は笑顔を保てたんだと思う。再会して告白されてびっくりしたし、友達として失いたくないのにと戸惑った。まこと決めきれずにいて、沢山傷つけてごめんね。ほくちゃんが友達の境界線を勇気出して踏み越えてきてくれてたのに、私は自分から一歩引いて逃げてた。臆病すぎだと思われるかもしれないけど、越えることで何かが変わったり、失うかもしれないとか、わからなすぎて怖かったんだと思う。でも、越えないことで失うんだとわかったら、私は絶対に失いたくないし、越えた先をほくちゃんと一緒に見てみたいと心から思いました。こんな私だけど、これからも一緒にいてほしいです。本当に大好きです。これからは私からも沢山好きを伝えたいし、ほくちゃんを幸せにできるようがんばるから。私の初めての彼氏になってください。よろしくお願いします。」
北人「ありがとう。すごく嬉しい。俺も大好き。ってか、俺のほうがAの好きより大きいからね(笑)もういなくならないんだからさ、泣くなよ。」
北人はAの頭をポンポンした。
北人「今回、ほんとは俺はリベンジメンバー投票では選ばれてなかったけど、番組に強くお願いして、途中参戦で良ければって言ってもらえたんだ。一日出遅れて不安だった。案の定、Aは慎のこと好きになってるし。でも、俺は後悔したくなかったし、Aが俺のことを友達としてしか見てなくて異性として意識してもらえてないのはわかってた。だから、最初から勇気出して攻めてみた。人生であんな積極的にいったことってほんとないからね。余裕あるように見えたかもしれないけど、本当は違ってたし、毎回通じないかって凹んでもいた。でも、一緒にいればいる程、好きな気持ちは強くなってて、常にAのことばかり考えてしまって、俺、もう好きすぎてだめだ！って思ってた。空港で気持ち伝えてくれた時、夢かと思った。実はこの瞬間まで幸せな夢を見てるのだと思ってた位、信じられなかった。これからもずっと二人で幸せな時間を作っていこうね。でさ、今度は二人で小林の星空見よう。愛してる。」
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
