北人のリタイア ページ36
手をつないで戻ってきた慎とA。それを見て、つらそうな顔をしたが、その後、すぐに立て直し、陣にあきらめる宣言した北人。そのままみんなの前に進んだ。
北人「みんなごめん。ちょっといいかな？俺、リタイアする。昨日からずっと考えてて、すごい悩んでたけど、やっと決心ついた。」
驚くメンバー。特にAは激しく驚いていた。
A「なんで？ほくちゃん。どうしてなの？」
北人「ごめん。慎のこと好きでしょ？俺、それわかったから。応援するほど強くないんだ。だから、俺から身を引くよ。幸せになって。」
そう言うと、荷造りしてくるねと北人は部屋に去った。泣き出すA。慎は状況つかめず混乱していた。
陣とエマがAを連れ出した。
陣「あんな、北人な、すごい悩んでた。自分は安全な存在で友達から抜け出せないんだって。どうしたって恋愛対象になれないんだって。」
エマ「ドキドキだけが恋愛じゃないって伝えても、落ち込んでて。ね、Aちゃんにとって北人くんは何？好きなタイプは居心地良い人って、前のシリーズの自己紹介で言ってたけど、今でも同じ？」
A「私がなかなか答え出せないから、ほくちゃんを深く傷つけたんだね。本当にまだわからなくて。それぞれを前にしたら、どっちが本当に好きなのかわからなくなるの。まこと二人で島に行って、まこが好きと思ったけど、ほくちゃんがリタイアするって聞いてすごく苦しくて悲しくて。失いたくないのは、やっぱりほくちゃんなんだ。どうしたらいいの？」
北人は荷造を終えると、みんなに別れを伝えてすぐに出ていった。その後すぐにスタッフが手紙を持ってきた。
実は北人はこっそりみんなに手紙を書いていた。
「みんな、突然のリタイアごめん。みんなとの時間はすごく楽しくて出会えてよかったと心から思ってます。みんなの顔を見たり話すと決心が揺らぐし、つらいからこんな形で今ごめんなさい。俺はこんな結果になったけど、みんなは後悔ないようにがんばって、幸せになってください。でも、俺は後悔だけはしてません。だって全力で恋できたから。最後に慎、Aを絶対に泣かすなよ。幸せにしないと許さないからな。A。慎と幸せになってね。俺は君が幸せならそれで幸せだから。」
陣が代読した。みんなはただ静かに聞いていた。
微妙な空気が漂っていた。
Aがスタッフにお願いして北人の後を追った。
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
