特別デート ページ32
水着の上からパーカーを着てビーチにいる二人。
スタッフ「これから幻の島に案内します。そこで二人でゆっくり過ごしてください。」
慎「え？まじで？なんか幻の島ってすごい！」
A「だね。テンション上がるね。」
向かいながら船内のパンフレットで幻の島について調べる二人。
A「潮の加減で姿や海の色が変わるんだね。やばいね。同じ景色は二度と見れないってことだよ！ロマンチックだよね。」
慎「そんな景色を一緒に見れるなんて、俺、幸せ。」
数人の先客いるものの、二人きりになれそうなとこで降ろされる。レジャーシートを引いて座る二人。
まずは海を見つめながら話す。
慎「明日、告白ですね。今の気持ちはどうですか？」
A「どんどんわからなくなってきてる。まだ気持ち決まってない。ね、もし付き合うことになったら、遠距離になるじゃない？まこは離れても大丈夫な方？」
慎「俺は距離感じさせないように毎日電話しますし、長い休みには絶対に会いに行きます。」
A「私も毎日電話したい派。あとね、LINEで必ずおはようとおやすみは言い合いたい。」
慎「俺、結構マメにしますよ？」
A「まことだったら、遠距離でも大丈夫なのかな？私は初めてのおつきあいは、やっぱり大事にしたいし、長続きさせたい。簡単に決めたくないのね。」
慎「俺もです。もしうまくいったら、俺にとっても初めてになるので大切にしたいし、長くというかずっと一緒にいたいです。二人で色んな初めてを積み重ねていきたいです。」
そして二人は写真を撮りまくった。
慎「なんかさっきとちょっと海の色違う気がする。ね、海に入りません？」
二人は水着になって、海に入って、水の掛け合いをした。楽しそうな二人。ふとAが波に足をとられて転びそうになった。慌てて手を引いて抱きとめる慎。すっぽりと慎の胸の中に抱きとめられる形となった。慎は抱きしめる力を強めた。
A「ま、まこ。え、えっと。ありがとう。で、でも、あのなんていうか」
パニックになるA。何も言わずギュッと抱きしめ続ける慎。お互いの心臓の音がうるさく響く。
慎「すみません。もう少しだけ。俺の心臓の音うるさいですよね？すみません。でも、俺のことを感じてほしいんです。男として見てほしいんです。かわいい扱いばかりしてて、弟みたいにしか思われてないんじゃないか？って。俺、これからもっといい男になります。かっこいいといつか言わせてみせますから。」
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
