動き出した海青とエマの想い ページ25
エマが陣を誘った。
エマ「ね、陣くんって、もしかしてAちゃんのこと？」
陣「え？そんなことないで？」
エマ「でもね、ごめん。聞こえたの。Aちゃんの方向見て、つらいって。」
陣「あ、聞かれてもうてたか。ほんまはな、少し気になってん。でもな、俺まで好きになったらますます困らせるんやないか？って思うと、気持ちに気づかないようにしようって。俺な、あそこまでの強さはないねん。それにもうあきらめるって決めたんや。あの子の笑顔が見れるだけでええねん。」
エマ「ね、陣くん。どこまでお人好しなの？ほんといい人だよね。そういうとこもすごく尊敬してるけど。」
陣「ありがとな。エマちゃん、ほんま優しいよな。」
儚げな笑顔を見せる陣。それを見たエマの心はふと苦しくなった。
★エマのインタビュー
「いつも明るくて楽しそうな陣くんがあんな寂しそうな無理した笑顔をしてるのを見て、胸が苦しくなりました。私が励ましたい。心からの笑顔にしたいって思いました。この気持ちがなんなのかわからないけど、陣くんには心から笑ってほしいです。」
朝から翔平にアピールしまくりの紗夏。結も話しかけようとするが、紗夏がその隙を与えない。そんな中、追い打ちかけるようにAを心配して走っていく翔平の姿を見て、結は落ち込んでいた。そんな結を海青は心配していた。
海青「結ちゃん大丈夫？あのさ、良かったらこれ聞いてみる？」
そういってイヤホンを渡す。海青お気に入りの曲が流れていた。
結「このグループ。私も好き。いいよね。」
海青「ほんと？少しは元気出た？」
結「ありがとう。うん。ちょっとだけ元気出た。」
海青「ほんと海青くんって優しいね。なんか海青くんを好きになってたらよかったのかな？なんで翔平くんなんだろ？」
儚げな結の笑顔に海青の胸は苦しくなった。
海青「俺、結ちゃんのこと応援するから。つらい時はいつでも頼って。いつでも側にいるから。」
★海青のインタビュー
「エマちゃんに言われたせいか？わかりませんが、結ちゃんのことほっとけなくなってます。応援するなんて言ってしまったけど、ほんとに応援できるのかな？なんだろ？少し苦しいです。」
★スタジオ
ゆいP「動き出しましたね〜。」
池田「陣。いい奴だし、エマがその良さに気づいて嬉しいですね。ここどうなるか気になりますね。」
壱馬「海青も応援するって言った事、後悔してるし、これからどう動くか気になりますね。」
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
