朝の海 ページ15
今朝も早起きしたA。海青ともう一人話し声が。
北人がコーヒーを入れながら海青と話していた。
北人「A。おはよう。コーヒ飲む？」
A「前もあったね、こういうこと。」
北人「だね。今日もさ、一緒に朝の散歩しない？天気いいしさ。」
海青「俺も一緒にいい？それとも邪魔かな？」
北人「うん(笑)って、冗談だよ(笑)3人で散歩しよう。」
海青「二人はどんな感じ？ま、北人はわかりやすいけど、Aちゃんはどうなの？」
A「本人いるとこで聞いちゃう？(笑)ほくちゃんのこと、気になってはいるよ。でも、まこのことも好き。だから、すごく悩んでる。」
北人「気になってると好きって、もしかして慎への気持ちの方が上ってこと？」
A「多分。ほくちゃんと手つなぎした時、もっとつないでいたいと思ったけど、どっちかというと落ち着いてたし、自然な気持ちだった。でも、まことつないだ時はめちゃくちゃドキドキして、どうしたらいいかわからなくなったの。」
北人「俺にはドキドキしないってこと？」
A「一瞬ドキドキして、でも、なんかそこから居心地良くなるの。側にいてほしいのはほくちゃんだけど。」
海青「それって、当たり前の存在って感じてるからじゃないですか？北人に側にいてほしいと思うのは好きだからじゃないですか？居心地いいって、すごく大切だと思いますけど。」
A「わからない。友情が強いからドキドキしないのかもしれないし。まこをかわいいなと思うし、不器用ながらに想いを伝えてくれて嬉しいし、ほくちゃん来なかったら、私、まこに絞ってたのに！」
北人「でも、俺も候補に入れてくれてるだけ嬉しいよ。」
A「ところで海青くんはどうなのよ！人のことばかり聞いてさ〜。」
海青「おれは、ちょっとだけ紗夏ちゃんいいなとは思ってるんすけど、翔平なんだよな。まだ気になるとかまでは誰もいってなくて、困ってます。俺、恋できるかな？って。」
北人「海青なら、できるさ！でも、Aは好きになるなよ！これ以上ライバル増えてほしくないから(笑)」
A「なんか、かわいい貝殻沢山ある！」
キラキラした目で砂浜を見つめるA。
北人はこっそりとかわいい貝殻を何枚か拾ってポケットに入れた。
それから3人で写真を撮った。
別荘に戻るとみんな起きてて、朝食の準備も整っていた。
北人と一緒なのを見て寂しそうな慎にAは隣に座っていい？と聞いて座った。
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
