ライバル宣言 ページ11
北人の気持ちを聞いてびっくりするA。
A「え？北人くんが私を？つまり友達ではなくて、気になる存在として見てるってこと？」
北人「うん。そうだよ。Aのことが好き。あ、ごめん。勝手に呼び捨てにしてた。でも、もっと距離近くなりたくて。ね、俺のこともさ、呼び捨てかニックネームでいいよ。ね、呼んでみてよ。」
少し悩んでから
A「ほ、ほくちゃん。うわ、恥ずかしい。ほくちゃんでもいい？」
北人「うわ、やべ！破壊力ありすぎ！今は俺のことを友達としか見れてないとは思うけど、俺のことも少しは男として見てもらえたら嬉しいな。俺はまっすぐにAに向かうから。」
そして、手をそっとつないで、歩きだした。
そこに慎がやってきた。
慎「あの、Aさんと回りたいのでいいですか？」
北人「嫌って言ったら？」
A「ま、慎くん！」
さっとつないだ手を離すA。
北人「なるほど！Aが気になるって言ってたの、慎くんなのか〜。俺もAのことが好き。正々堂々と勝負したいから先に言っておくね。よろしくね。」
慎「俺もAさんが好きです。まだ会って間もないですけど、大好きなんで。気持ちだけは負けません！よろしくお願いします。」
Aを無視してライバル宣言しあう二人。Aは困ったような顔をしていた。
館内放送でイルカのオキちゃんショーのアナウンスが流れた。
A「ね、3人でオキちゃんショー見に行こうよ！」
雰囲気変えるためにAが誘った。3人で向かってると他のメンバーもオキちゃんショーに向かうとこで合流した。
Aを挟んで座る北人と慎。二人に楽しいねとはしゃぎながら話しかけるA。
バシャッと激しい水しぶきがきた。とっさにかばったのは北人だった。そして、濡れてる自分よりも先にタオルでAの髪を拭いてあげながら、濡れてない？大丈夫？って気を遣う。
A「ほくちゃん、ありがとう。私は大丈夫だから、ほくちゃん、自分を拭いて。」
そんな二人の様子を見て落ち込む慎。
それに気づいた陣がショーの後、慎を誘い出した。
陣「まこっちゃん、大丈夫か？Aちゃんのことやろ？好きなんやろ？」
慎「陣さん。大丈夫じゃないっす。好きな気持ちは負けないと伝えられたけど、俺、あんなスマートな振る舞いできないし、敵わないなって。北人さん、かっこよすぎですよね。」
陣「まこっちゃんはまこっちゃんの良さがある。がんばれや！」
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作者名：HAL | 作成日時：2022年12月14日 13時
