見守っていきたい ページ29
(★颯太side)
慧人と二人で玲於さんから、Aちゃんが慎さんに告白してふられた話、そしてAちゃんが慎さんたちに過去の話をしたことを聞いた。過去のことは俺も慧人も知らない。だけど、いつか話してくれるのを待とうと思ってる。
慧人がAちゃんを好きなのはずっと気づいていた。
だから、申し訳ないけど、告白してふられたことは内心よかったと思った。慧人の恋を応援したいと思っていたから。
慧人をチラッと見たら、なぜか泣いていた。
Aちゃんが心配だし、ふられてつらくないかな？とか自分のことのように泣いていた。
いや、お前、チャンスやろ？ってつっこみたかったけど、そう思えないのが慧人なんだよな！ほんとええ奴だよ。
慧人の優しさや好きの気持ちがいつか伝わるとええな〜と温かく見守りたいと切実に思った。
慧人と二人で励ますためにAちゃんが行きたがっていたディズニーに誘ってみた。
もちろん俺らはふられたことも知らないふりをすることにした。
ディズニーは季節柄クリスマス仕様。
めちゃくちゃはしゃぐAちゃんと慧人。被り物選んで、写真を撮り合ったり。最初は励ますためだったけど、自分もめっちゃ楽しんでた(笑)
アトラクションに並んでて寒いと言い出したAちゃん。俺は慧人にこっそり胸キュンチャンスだと伝えたら、一瞬パニックな顔してたけど、意を決して顔赤くしながら、自分のマフラー外してAちゃんの首に巻いてあげてた。けいちゃんのマフラーあったかくていいにおいする！って笑顔で言うAちゃんに慧人も照れてて、見てて微笑ましかった。
閉園時間ぎりぎりまで遊んで、玲於さんが家でみんなで飲もうって言ってくれてたから、タクシーで向って押しかけた。
翌日は全員が休みだったから、朝まで飲もうとなった。
家に入ったら、メンディーさんも来てて、玲於さんと二人で飲んでた。
それからAちゃんは酔っ払って、ディズニーのお礼を言ったあと、泣き出した。ふられたことと、過去の話をしてくれた。つらかったよな、話してくれて嬉しいよと心の底から思った。ふと隣見ると慧人がAちゃん以上に号泣してた。
おい、お前が号泣してどうすんねん！
そう思ってたら、メンディーさんも号泣してた。
隣に座っているAちゃんの頭をポンとなでながら、俺らがいるから！ずっと友達だからと伝えたら、そうちゃ〜ん！って抱きついてきた。慧人ごめん。これは友達としてのハグだからな！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HAL(プロフ) - ありがとうございます。今回はまこっちゃんの塩対応や振り回される感じを書いていきたいなと思って、ヒロインのキャラの性格も第一章とガラリと変えてみました。 (2021年9月11日 9時) (
レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! 楽しみです！ (2021年9月11日 8時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2021年9月5日 21時
