ブラウニー ページ13
(★Aside)
私は料理が苦手だ。親が私を一人暮らしさせたくない理由の一つがそれだ！
れおにぃも同じく料理苦手だから、結局いつも外食か惣菜買ったり出前だったり、冷食だったり。
バイトが決まって、まこっちゃんに近づけるとわかった時、私は生まれて初めて手作りお菓子を贈りたいと思った。
友達に相談したら、ブラウニーを薦めてくれて、レシピもくれた。
それからの私は特訓の日々。
といっても、秤とかないから、量は目分量でいいよね？とか適当に最初してた。
塩と砂糖が似てるから、わけわからんくて間違ったり。
れおにぃは、味見役を私の姿を見て断ってきて、メンさんを連れてきた。
メンさんは引きつりながらも、れおにぃに笑顔で食べさせられてた。
ごめん、まずい。これ以上は。とつらそうなメンさん。
こうして私とれおにぃとメンさんの差し入れに向けての戦いが始まった。
思えば作る段階からメンさんに入ってもらえば、こんなに苦戦しなかったのだろうけど、私は自分一人で作ることに意地になってたから、失敗ばかりだった。何が悪いか知りたくて、メンさんには毎回試食してもらって、そしてまずいと言われ続けた。
BOT前夜が私のXディだ。
ついにメンさんのおいしいは聞けなかったけど、れおにぃが作るのに入ってくれて、分量計ってくれて、私の工程を見守りながら、違う！とか指摘してくれながらやったから、今回は大丈夫なはず？焼き上がったものは、なんかムラがあったけど、ま、いっか！とラッピング。
みんなに渡して反応を見ると、不思議な顔を一度してからおいしいよと。でも、引きつっているようにも見える。失敗した？
けいちゃんに聞いたら、満面の笑顔で、Aちゃんの気持ちがこもってるからそれだけでおいしいと言ってくれたけど、慰めにしか聞こえなくて、はっきり言ってくれそうなそうちゃんに聞いたら、ごめんな。生焼けでほんまはおいしくはないわと教えてくれた。でも、気持ちはすごく嬉しくて苦手なのに挑戦してくれたことが嬉しくてたまらんから、みんなおいしいと言ってくれてると教えてくれた。落ち込んでたら、そこもまた笑いのネタになりますやん！何年か後に、絶対に俺らの記憶に残って話題にできるし、これはこれでおいしいとちゃうん？って。味の本音を言ってくれた上に励ましてくれて、そうちゃんに聞いてよかったと心から思った。
みんなに失敗作食べさせてごめんなさいと謝ったら、夏輝さんが今度料理教えてあげるよと励ましてくれた。
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HAL(プロフ) - ありがとうございます。今回はまこっちゃんの塩対応や振り回される感じを書いていきたいなと思って、ヒロインのキャラの性格も第一章とガラリと変えてみました。 (2021年9月11日 9時) (
レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! 楽しみです！ (2021年9月11日 8時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年9月5日 21時
