甘い生活 ページ39
同棲を始めてから、いっちゃんは猫のように甘えてくるようになった。かと思ったら、私が遅く帰宅してくると疲れてるでしょ？甘えてくださいって、甘えさせてくれたり。
なんだろ？綿菓子みたいに甘くてフワフワしたそんな毎日。まだお互い先には進めなくて、それぞれの部屋で寝てるけど、朝起きてリビングに来れば必ず会えるのは幸せで、ただ一緒にいるだけで心が満たされていた。
同棲始めてから2ヶ月、突然北ちゃんが押しかけてきた。
北人「やっほー。なーんかさ、すんごいじれったいから、お話しにきちゃった(笑)」
なんか予想つくような？
北人「あのさ、二人さ、ほんとスローペースすぎるよね。ま、さーちゃんが鈍感すぎでマイペースすぎるのもあるけど(笑)一緒に暮らして2ヶ月でしょ？樹にいつも問い詰めて色々聞き出すけど、一向に進まないから、俺としては心配なわけよ(笑)樹はさ、さーちゃんには言わないけど本音では先に進みたいとは思ってるよ。ね、さーちゃんはどうなの？」
元彼に心配されるとは、こんな日が来るとは思いもしなかったよ。
「私は今はただ一緒にいるだけで幸せで心が満たされてた。でも、いっちゃんと過ごす中で好きな気持ちはどんどん大きくなってるし、結婚するなら絶対にいっちゃんがいいし、ずっとずっと一緒にいたい。だから、時間は沢山あるわけだから、今はこのままでいいのかな？って。」
私は本音を語った。
樹「俺も紗良さんに同感です。これから長く一緒にいるわけだから、焦らなくてもいいのかな？って。そりゃ、この前酔った時に確かに先に進みたいとは言ってしまいましたけど、俺は今のこんな時間がすごく好きで大切にしたいんです。それに俺の片思いはすごく長いんですよ？それに比べたらスローペースでも何でもないです(笑)」
北人「ま、樹にとっては、さーちゃんが初恋の相手で初めての彼女だしね。ってか、ほんとお前すごいよ！ここまで一途だと、尊敬するわ！ほんと幸せ者だね、さーちゃんは。乃々華もさ、二人の同棲のことを話したらさ、すごく安心してて。俺らのこと話してから、すっとさーちゃんに申し訳なかったって気にしてたからさ。幸せになって欲しいんだよ、ほんと。よかったらさ、今度4人で会おうよ。乃々華もほんとはさーちゃんに会いたがってるからさ。」
北ちゃんが帰った後、無性にいっちゃんを抱きしめたくなった。私は大好きと抱きついてキスをした。今はそれだけで私達は満足なんだ。
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HAL(プロフ) - ありがとうございます。来月も忙しくて更新頻度落ちるかもしれないけど、なるべく沢山更新しますね (2021年6月26日 9時) (
レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 移行おめでとうございます！これからも楽しみにしてます｡HALさんのお話が私の癒しです。。。 (2021年6月25日 23時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年6月18日 11時
