【鬼灯の冷徹】神獣の部下は色んな人(？)によく好かれます……

7話 ページ8

sideA

｢可愛いのう｣

｢愛らしいのう。｣

と、通してください！

お客様に失礼な態度は出来ませんし…

桃太郎｢はーい、ちょっと失礼しまーす(棒)｣

桃太郎さんに手を引かれ、通ります。

慣れましたね、桃太郎さん。

麒麟｢愛らしいのう｣

鳳凰｢うむ、可愛らしい。｣

白澤｢あのさぁ…Aは客寄せパンダじゃないからさっさと帰ってくれないかな。爺さん達。｣

麒麟｢何言う。爺。｣

鳳凰｢黙れ、爺。｣

これって現世ではブーメランって言うんですよね…

あ、白澤様。取ってきました！

白澤｢ご苦労さま。｣

よしよしって頭を撫でてくださる白澤様。

麒麟｢白澤にはもったいないくらい優しい子だ。｣

鳳凰｢わしが育てれば良かったんじゃが…｣

桃太郎(鳳凰さんも見た目的にアウトな気がする)

あ、この植木鉢に水を…

ﾋﾞﾁﾋﾞﾁ

ﾋﾞﾁﾋﾞﾁ？

白澤｢A！どっからそれ持ってきたの！あの常闇の鬼神に会ったの！？｣

目線をグーって上にすると…

大きい金魚…

大きい金魚！？

！？！？？

白澤様に抱きつきました。

鬼灯｢可愛いですよ。この金魚草。今朝こっそり置いてきました。｣

白澤｢僕んちをどうする気だよ！｣

鬼灯｢改造(リフォーム)します。｣

お願いします。やめてください…

あ、座敷わらしさん…

一子｢こんにちは｣

二子｢この子1番可愛い子だよ。｣

これって個体差ありましたか…？

鬼灯｢おや、Aさんには大きすぎて怖かったですか？ではこちらの小さな金魚草を…｣

白澤｢侵食するな！というか洗脳じゃねえか！｣

白澤様の服をギューッと握りながら

ちらり…と鬼灯様へ顔を出す。

その時の白澤様の顔はニコニコでした…

何故でしょう…

白澤(可愛いなあ…僕の服を握って離さないなんて可愛いにも程があるよ。)

そーっと謎の金魚草に近づくと

振り子のようにぐわんぐわん揺れました…

！？

また白澤様の後に隠れます。

麒麟｢反応が可愛らしいのう｣

鳳凰｢まっこと可愛い。｣

白澤｢どうしたの？怖かった？｣

フーッフーッ!!

白澤｢ダメだ、威嚇してる…金魚草に向かって｣

鬼灯｢おや…金魚はダメでしたか…｣

白澤｢基本的に動物は触れ合った事ないだけで普通にしてれば何もしないんだけど…｣

そもそもあれは動物ですか？植物ですか？

鬼灯｢動植物です。｣

……なんて便利な言葉。

白澤｢でも興味はありそう…｣

鬼灯｢まあ泣くだけで噛み付いたりはしませんよ｣

歩み寄りがたいです…

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