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25話 ページ26

side白澤

白澤「僕の目盗んで何してるの。」

ちょっと目を離した隙にAは隅っこの布団で寝ていた。

鬼灯「貴方が放っておくからですよ。」

一瞬焦ったよ。

連れてかれるかと思ったわ。

場所を移して、傍で呑む。

A『ん"〜…』

うりうりと頬を撫でると

A『…ん〜…』

手を掴んで離さない。

可愛い〜…

A『どこの子…(小声)』

またか。

お香「どうかなされたの?」

お香ちゃんにシーっと合図した。

A『どこの子…誰の子…要らない子……』

白澤「僕の子、神獣白澤の可愛い子ども。」

数年に1度悪夢みたいに繰り返す。

白澤「可愛い、優しい、僕の子。」

捨てられた子という負の感情が拭えていない。

小さい頃それを人にいじられて嫌な思いしたらしい。

A『…う"〜。』

白澤「はいはい。」

寝ぼけて僕の懐へ。

A『……う〜……Zz』

白澤「おやすみ。」

捨てられた記憶が少し残ってるのが厄介だよね…

何も知らないならまだしも。

お香「こんなにも愛らしいのに…」

白澤「まあ…抱えきれない事情があったんだろうけど。」

でも親どころか親族さえもわからないこの子の家系。

白澤「1回、お礼を言われて連れて帰るって言った奴が居たけどあまりにも胡散臭いからお断りした。」

僕のスキをついて殺そうと企んでいたからね。

白澤「それになによりAが怯えていたからね。」

あんなに怯えるこの子は初めてだった。

A『…う…?』

寝ぼけて僕を見つめる。

白澤「なぁに?」

A『にー。』

にーって笑って歯を見せた。

何この子…謎だらけだけど可愛いから許す。

A『あー。』

もしかして、五月蝿くて寝れない?

宴会場だから仕方ないけど。

意識は寝てるけど身体は起きてるみたいな?

白澤「Aー?」

A『あー。』

多分、はーい。って言おうとしながら寝てる…

器用なのか不器用なのか…

お香「なんて可愛いのかしら。」

鬼灯「はい!!今から大王のお孫さん話が始まりますよ!」

獄卒は一斉に帰っていった。

閻魔「ひどいよ、鬼灯君…」

鬼灯「なんのことでしょう。」

白澤「A。帰るよー?」

A『ん…』

起きないな〜…

抱っこして帰らないと無理そうだな〜…

白澤「帰ってお布団で寝ようね。」

A『んー…』

返事した後に僕の服を握る。


可愛すぎかな。

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けいけ - 更新楽しみにまってます! (2020年1月20日 22時) (レス) id: f9798b2aff (このIDを非表示/違反報告)
雛雪 - この小説好きです!ヒロイン可愛い♪頑張ってください(^^) (2019年1月14日 22時) (レス) id: f50f701b3c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - だんだんと夢主ちゃんのキャラがブレて来ていますよ。 (2018年3月16日 22時) (レス) id: 4a1156ae6a (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - ペテン師さんこれ程までに惚れた作品は久々です。これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2018年2月19日 3時) (レス) id: 09ba0af9d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年2月5日 11時

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