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肆佰陸 ページ9









『それになぞらえば………鍵が私で、
核は………鶴丸って事になるって事、だよね』


録《肯定する》


鶯丸「では何故俺達の七人だけ、
同じメンバーで幾度も繰り返してきた?

話によれば何度も七人のメンバーは
入れ替わっていた筈だが?」


録《不明だ。まあ………恐らくはミシャクジの
単なる気まぐれにも思えるがな。
お前達のような人外での繰り返しは
これまでは無かった。

お前達を変に好奇心で弄びたかったのかも知れない》


切国「………つくづく気に入らんな」








ミシャクジ………
その神の名を聞くだけで、憎悪が込み上げる。
散々私達で弄んでおいて………。
何度も、何度も、皆は死ななくてはいけなくて、
私はそれを見る事しかできなくて。

悔しさで、無意識に奥歯を噛み締めていた。
切国に同感だ。気に入らない。









鶴丸「待て………今、世界の再生の鍵である
Aの力は絶えた、んだよな?」


『?その筈だけど………
今私達がいる世界線は私の全霊力で
補われた世界線だから………

………!!』


倶利「……?」

長谷「どうした?」


『………い、今、どんな状態なの?
鶴丸がミシャクジに与えられた“核”は……、』



「「「!!」」」









私の言葉に、全員が驚きで顔色を変える。
鶴丸の、ミシャクジに与えられたであろう“力”。
彼の罪の力は?今、どうなっているの??

そう思い、鶴丸を見た。
………鶴丸はどこか、心当たりがあるようだった。








鶴丸「………罪の力、か。
俺はきみらの様に“ミシャクジに契約を持ちかけた”
覚えはまるでない………

恐らくAと同じく
必然に強制で核にされたらしい。


俺の推測だが、この世界が今壊れていってるのは
“俺がいるから”………だろうな」



『………待、ってよ……!それは駄目っ!!』








嫌な予感はしていた。
今の鶴丸には、多分世界を
破壊する力が宿されている。
鶴丸がいる限り、自壊は止まらない。

鶴丸の意志とは関係なしに、だ。


そんなの、嫌だ。
その手だけは、私は認めない。








『死のうと考えてるなら、私は絶対に反対だから!
死んだら許さない!!

絶対に、許さない!!!』


鶴丸「と、きみなら言うだろうとは思ったぜ。
安心してくれ。俺はここでは死なないさ。
………きみが気絶してるときに、鶯丸と約束した」


『!なら、いい』


鶴丸「………俺は、償いの為にも
楽にはなる訳には行かないしな」


『……?』









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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2021年4月20日 14時

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