【刀剣乱舞】壱を探す話

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赤神本丸に来る前。

私は現世にて、厄介な妖魔に襲われて死にかけた。
そこで赤神さんに助けてもらった。


それから半分天涯孤独な自分には
審神者としての素質。
そして、希少な一族たる“桜真”の
血を引いていた事もあり、
赤神さんの手続きで政府に預けられた。









??「お前が桜真の血縁者か」









政府の施設に預けられた先で出会ったのが
仮面と布を被った役人に会った。
観察するように私を見て、スッと目を細める。

最初に会った印象はやはり
“恐怖”にも似たもの。
すぐに、人ではないと気づいたから。









『………付喪神？』


??「ほう？霊力が強いと逆に人と
判別がつかない者も居るが、
お前はある程度区別が出来たりするのか」


『最初は人かと思ったよ。
でも人はそこまで殺気立たない』


??「………失礼。
何分、嫌いな変態からの連絡が来て、
気が立っていたようだ。(後でぶった斬る)」


『(誰のことだろ………)
貴方は誰？政府の者？』


??「…………」

『………そう』









多分立場上、あまり名乗る訳にはいかないようで、
彼は答えてはくれなかった。
でも敵意も悪意もない。

それだけは分かって、ホッとしてる自分もいる。
孤立していた私に声をかけてきたのが彼だった。



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『…………』

歌仙「彼を知っているのかい？」


『政府の施設内で会ったんだ。
あの時はあまり話せなかったけど………
仮面もフードもしてなかったから
一瞬誰だか分からなかった』


長義「その様子だと元気そうだ。
赤神に変な事でも吹き込まれていないか
心配していたが」


赤神「ねぇ？何で私って
長船からはこんなドライなん？
ねぇなんで？？」


長義「偽物君も大変だな」

切国「慣れた」

赤神「長義にも同情されるって相当じゃん」

歌仙「大体は君のせいだよ」









彼との出会いを思い出しながら、
彼らの会話を聞いていた。

赤神さんと話す長義さんの態度からして、
長義さんは赤神さんをよく知ってるようだ。









『切国さん、歌仙。
長義さんと赤神さんって、
どういう関係か知ってる？』


歌仙「聞いたことはないな………
長義殿はたまにこちらに来ることはあるが」


切国「………政府にいた頃の仲、らしい。
主は政府生まれ、政府育ちだしな。
任務とかでも共同が多い」









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