【刀剣乱舞】壱を探す話

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ﾊﾅﾀﾞ《ﾋｭｰ………ﾌｩ､ﾌｩ………》


日本「！ハナダ、無事か！！
何でここに居るんだっ。

…………逃げろっつっただろ」


ﾊﾅﾀﾞ《ﾋｭｰ………嫌、だ。
ここ、が………あたしの、家。
秋間が居る、場所。

あんな奴らに、渡さ……ない》









そこで、ハナダに会った。
ハナダの体は傷だらけで、
血がとめどなく流れていた。

彼女も何処かで戦っていたのだろう。
それでもハナダは、鬼の爪で敵を攻撃していた。
だが、限界になったのか、彼女は力なく倒れた。
日本号さんが駆け寄る。








日本「ハナダっ！」


ﾊﾅﾀﾞ《ﾊｧﾊｧ………ゴ、ウ………
秋間、と、一緒に………居たい。
最期……まで、一緒に居たい、よ》


日本「………そうだな。
俺もまだ、あいつから褒美を貰えてない。
だが………限界、だな」








日本号さんはガクンッと膝を付く。
そしてその体は徐々に消えていった。
もう実体を保てなくなったのだ。

それを見ていたハナダが、手を出す。








ﾊﾅﾀﾞ《消え、るな。馬鹿ゴウ………
まだ、トンボが帰って、ない。
帰りを待たな、いと。

消えた、ら困る。
トンボの料理が、食べれない》


日本「お前、最後までそれかよ……」


ﾊﾅﾀﾞ《………墜ちる勇気、あるな、ら。
手を、貸す………だから……消え、るな》


日本「………」








日本号さんはハナダの言葉に応えるように、
ハナダの伸ばされた手を掴む。








ﾊﾅﾀﾞ《あたしの、代わり………に。
こ、こを……守って…………ゴ、ウ》









そこで知った。

日本号さんの体の維持が
出来なくなってしまう事を防ぐ為に
彼らは“結合”したのだ。

鬼と付喪神。二つが一緒となった存在となり、
ここをずっと守っていたのだ。


彼らが慕う、主の為に。


二人は、墜ちる事を選んだのだと。









日本《縹(はなだ)の花言葉は
“変わらぬ思い”と“なつかしい関係”………だったか。
全くこれだからよ………

俺はいつまでも酒が飲めねぇんだ》









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