【刀剣乱舞】壱を探す話

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残された刀剣男士とは
日本号であった。

その本丸の日本号は他の本丸と比べ、
酒は飲まない珍しい個体であり、体が弱く、
あまり体を動かせない秋間殿を
支えるために一振りで本丸の管理にあたっていた。


意外な者が残っていたので、
少々驚いた記憶があります。



そうして、本丸の復興の為に、
ここで務める日々が始まったのです。




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日本「酒が苦手かって？
んな訳ねぇだろ。秋間があの体だから、
後回しにしてるに決まってる。

俺だって飲みてぇよ」


蜻蛉「そ、そうか………」








やる事は限られておりました。
出陣は無論、人手不足である為に秋間殿は
良しとしませんでした。

それ故、本丸で出来ることを
コツコツとこなす日々。


そんな中、畑にて仕事をしている時に
交流の為日本号に気になっていた事を
聞いてみたのだが、やはり彼は秋間殿の為に
酒は自ら禁じているようだった。

しかし、彼は酒を恋しそうにはしてましたが、
嫌な顔は一つもしておりませんでした。








日本「代わりに、この本丸が再興したら
褒美にたらふく飲むことになってんだ。
あいつとはそう言う約束したんでな。
その報酬の為だ」


蜻蛉「報酬………」


日本「本丸が復興して………
あいつが元気になったら一緒に飲む。
へっ、何とも小せぇ夢だが、今はそれでいい。
俺はあいつを気に入っているんでな」


蜻蛉「…………ﾌｯ、なる程な」

日本「お前も飲むか？」

蜻蛉「む、俺がか？」


日本「お前も手伝ってくれているんだ。
バチは当たんねーよ、報酬だ報酬」









奴は、楽しそうにそう語っていた。
そこから主の秋間殿を深く信頼し、
強い絆を感じました。








蜻蛉「しかし、よくこの本丸は
持ち堪えていたな………
こう言っては失礼だが、秋間殿の体力では
本丸の結界を張るには限界がある筈だ。

日本号が結界を張り続けておったのか？」


日本「違う違う。幾ら何でも俺一振りで
張り続けれるわけないだろ」


蜻蛉「………？では、誰が……」









??《おい、ゴウ！そこに居るのは誰だっ！》









日本「あー。煩いのが帰って来やがった」








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