弐佰漆拾陸 +物の語り手+伍 ページ37
【物の語り手、あらすじ】
妹を探す為、政府からの特令を受け、
七緒本丸の審神者、七緒
(本名、七重 幾��)は
初期刀の蜂須賀虎徹・初鍛刀、太鼓鐘貞宗と共に
妹である“七重 A”の調査をしていた。
しかし、その捜索の際に
各地本拠地サーバーの緊急の会合に呼び出され、
会合場所にて、
近頃問題とされていた
本丸のブラック化や本丸の解体、襲撃の一連は
全て“カルト宗教に組する人間”の手による物、
そしてとある神の干渉である可能性を聞かされた。
その話から七緒はとある仮説を立てるが、
それは彼にとってあまりにも悲痛なものであった。
そんな時、彼に声をかけてきたのは
山城国担当司令官である“二重”だった。
彼女は七緒に“時の政府、本拠地にて
見せたいものがある”と告げ、
そして今回の一連の事件解決の協力を願い出た。
七緒は妹であるAの捜索の助力を条件とし、
彼女の願いを聞き入れる。
そして、七緒は二重の案内により
“時の政府、本拠地”を訪れる事になる。
───────────────
七緒side
七緒「(………初めて来たな)」
ここは時の政府本拠地。
時の狭間であるこの異空間に、
それは建てられている。
俺が居た時代である昭和、平成では見たことない
近未来的な白く、巨大な建造物が
目の前に広がっている。
ここには雲と言う概念はないが、
雲よりも高いその建物は
俺も知らない未知なる技術で
建設されたものだとすぐに分かる。
太鼓「でっけぇっ！！？
白いなっ！？ド派手で格好いいぜ！！」
蜂須「これが、2205年の未来の力か………
………想像を遥かに超えた時代の進歩、だな。
主は来たことはなかったのかい？」
七緒「あ、嗚呼………
時の政府は主に平成の時代───
最も審神者の素質のある人間が多く居た
時代の人間をスカウトするけれど、
本拠地に来る事はまず無いよ。
それこそ未来の技術を盗んで
無意識に歴史改変をしてしまったら
いけないから、緊急時以外は
立ち入る事を禁じているからね………」
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年10月29日 14時
