佰陸拾伍 ページ6
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夏田「…………自信、ない」
蜂須「そうは言っても、君の人見知りは
何とかしないといけないよ。
大丈夫さ、徐々に慣れればいい。
主はもう16何だから」
夏田「…………」
厚「見習いも大将と同い年らしいじゃねぇか。
きっと大将なら見習いとも友達になれるって」
ある日、審神者育成計画についての
アンケートが届いた。
力を高めた審神者が選ばれるこの企画は
何度か行われていたけれど、
主がそれに選ばれたって事は凄い事なんだろう。
主、僕達には心を開いてはくれたけど、
人にはまだまだだから、友達になれるような子が
来てくれると主の成長になるだろうと言う
皆の意見で今回の計画に賛同した。
燭台「大丈夫だから。ね?」
夏田「………う、ん」
蜂須「やれやれ。燭台切の言う事は
聞くんだが………任せていいかい」
燭台「勿論」
厚「はは、大将は燭台切の事が好──もごっ」
乱「ちょっと厚っ!!今のは言わない約束っ!」
厚「もごもご」
薬研「お、来たみたいだぜ」
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??「えと、始めまして。
本日より夏田本丸にお世話になります、
“
やって来たのは15歳の少女。
おっとりしていて、気の利いた子だった。
常に敬語で、主の言う事を素直に聞く
良い子だと思う。
最近見習い審神者が本丸を乗っとるとか
そんな噂を耳にしていたけど、
青空君はそんな事は一切しない子で、
むしろ主を慕ってくれていた。
青空「先生、聞いてください!
今日、初めて刀装を作れたんですっ」
夏田「そ、そう………」
青空「ほら!………な、並ですが」
夏田「え、ぁ………並は、直ぐに……溶ける」
青空「え、溶けちゃうんですか?
冷凍したら固まるかな……」
夏田「えぇ………?」
乱「青空さん違う笑笑
アイスじゃないんだから笑笑」
ちょっと抜けてて、でも二人が揃うと姉妹みたいで、
最初はどうしたらいいか分からなかった様子だった
主も、少しずつだけど打ち解けて行った。
これはやっぱりいい傾向だと思ったよ。
これで主も少しは人を好きになってくれるかな。
燭台「あはは……青空君。
刀装はこうして、こうした方がいいんだよ?」
青空「ぇ……あ、そ、そうですね。
ああ、ありがとう、ございます………」
燭台「ん?顔が赤いよ?」
青空「だ、大丈夫で、す」
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年9月29日 18時