検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:12,202 hit

†終幕† ページ1

山姥切side









世界が、終わる。






巨大な都市に、突然現れた巨大な花。
黒い彼岸花を思わせる花は、
咲いたばかりだと言うのに、
チリチリと枯れ始め………黒い塵を撒き散らす。


高台に居た俺は、その花が散る様子を、
ただ立ち尽くし………眺めていた。








そして、悟る。







世界は、今日………終わるのだと。








切国「誰も、助かる筈が……ない………

“あいつ”が言っていたのは、
こう言う事………なのか」









都市に居た生き物は、彼岸花が降らせる
黒い塵に触れた瞬間………物の怪と化した。

咆哮を上げ、やがて世界の崩壊を
祝うかのように………もはや人では無くなった
腕を天へと伸ばしながら、死んで行く。






ああ、これが………彼岸、か。







目の前の地獄に、俺は持っていた物を
思わず落としてしまった。









──リ、ン────









鈴が、墜ちる音がした。









山姥切side〜end〜

佰陸拾壱【色欲ノ罪】→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年9月29日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。