†参佰陸拾玖† “オニゴッコ” ページ40
･
『……………でも前任………紅羽さんは
貴方を折ったんでしょう？
ここの皆は、彼を強く憎んでいる。
どうして？どうして貴方は、憎んでいないの？』
獅子《それは───……………ｯ！？伏せろ！！！》
『えっ』
その時、獅子王は私に飛び掛かってきて、
覆い被さってきた。
あまりにも突然な事で、
私はそのまま押し倒されるように倒れた。
そして、私がいた所に……………
矢が、刺さっていた。
状況が分からない中で、分かったのは
獅子王が私を助けてくれた事だった。
??《ふ、ふふっ……………あはっ♪
良く避けたねェ？仕留めた、と、
思ってた、の、に》
『！(タカラっ！？)』
獅子《大丈夫か！？》
『は、はいっ……………』
ﾀｶﾗ《ふ、ふふふっ……………
折角、捕まえた、からねェ？
ボクと、二人で、アソボウ？
ボクが鬼だ……………さあ、逃げてよ。
殺してあげる、壊してあげる♪》
タカラは獅子王が見えていない……………？
ガン無視されて獅子王がちょっと怒ってる。
そうだった。私は彼に連れ拐われて……………
この空間は異様な気配がする。
タカラが作った神域、もしくは幻覚と考えて
やっぱり良さそうだ。
……………一振り目の獅子王様が
ここにいるのは不思議だけど……………
獅子《あいつ、俺が見えてないのかっ！？》
『恐らく……………』
獅子《いや、今はいいっ。
九重、逃げるぞ！守れるとは言ったけど、
俺の本体折れてて使えねぇから……………！》
『わっ！』
獅子《服掴んでてくれよ？
左腕は空けて置きたい……………！走るぜ！》
獅子王の言葉に、私ははっとなる。
そうだ、今の彼は右腕がない。
それでも私を守ろうとして……………
私は走りながらウエストポーチの中を
手探りでみてみた。
……………形代は一枚だけ。
でも私の身代わりになるし、
いざとなれば術も一度だけ使える。
それと白札が二枚か……………厳しいな。
でも、主でもない私を獅子王は守ってくれている。
助けが来るまで、何とか持ちこたえてみせる。
獅子王には……………負担はかけさせない。
Aside〜end〜
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冷泉 雪桜(プロフ) - おピノさん» おピノさんコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね(*´ー｀*) (2019年12月5日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
おピノ(プロフ) - はじめまして！最近夢小説にハマって主様の作品に辿り着きました！とても面白かったので一気読みさせて頂きました。続き楽しみにしています！ (2019年12月5日 11時) (レス) id: 2ba0bb6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - お気に入り様が500人突破いたしました。皆様本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 雪月花のとびうおさん» 神様の御用人、最高ですよね！語り合える方と巡り会えて嬉しく思います。黄金達との絡みもいいですね。出来たらいつかやりたいと思います (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 初めまして、こちらの作品を見つけ、一気読みさせて頂きました！私も神様の御用人、大好きなんです！いつか黄金たちが出ることを期待しております(笑) (2019年12月3日 21時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月20日 19時
