†参佰陸拾参† ページ34
not,side
堀川「……………シキさん、どうしたの？」
洗濯物を畳んでいた堀川の隣でくつろいでいたシキ。
しかし突然ピンッと耳を立て、
中庭の方を見つめ始めた。
異変に気づいた堀川はシキに呼びかけるが、
シキはしばらく中庭の一点を見つめて立ち上がると
毛を逆立て、瞳孔を細め、警戒の体勢を取る。
堀川はそんなシキの様子の変化に
嫌な予感をしていた。
燭台「堀川君、洗濯物ありが…………どうしたの？」
堀川「あ、燭台切さん、小竜さん。
シキさんの様子がおかしいんです」
小竜「？主の式がかい？」
堀川「主さんの身に、何かあったのかも………！」
燭台「！！主は？」
小竜「さっき短刀達と遊んでる所をみたけど………
主を探した方がよさそうだ。
何かあったと考えていいと思う。
シキは主と共鳴してる」
堀川「人手を集めます！
二振りは主さんを───」
シキ《ニャア！！》
堀川「あっ！シキさんっ！」
長船の二振りと堀川の会話に目もくれず、
シキは警戒したまま、縁側から降りて走り出した。
not,side〜end〜
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside
暗い……………ここは、どこだろう。
皆、無事だろうか。
あのタカラって名乗った神は、
相当の力を有していた。
でも、今までその気づかなかった……………
彼は一体何者なの？どうして、今更。
“えっ？いいのか！？ありがとう！！”
暗く、埃っぽい空間の中で……………
ふとそんな声がした。
これは誰の記憶？
この空間には似つかわしくない、
優しいく、楽しそうな声だ。
“綺麗だなぁ……………”
“大事にしなきゃ、勿体無いですね！”
“そうだな！”
“じゃあこれ、俺達の【タカラ】にしよう！！”
タカラ……………タカラって、宝の事？
ならこの記憶は……………タカラの記憶？
彼らは、タカラの主…………なのだろうか。
“あいつにも見せてやろうぜ！”
“そうですね、喜んでくれるかな？”
“嗚呼、きっと”
暖かい。物である筈のタカラに、
まるで友人であるように話しかけるような声。
優しい記憶……………
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冷泉 雪桜(プロフ) - おピノさん» おピノさんコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね(*´ー｀*) (2019年12月5日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
おピノ(プロフ) - はじめまして！最近夢小説にハマって主様の作品に辿り着きました！とても面白かったので一気読みさせて頂きました。続き楽しみにしています！ (2019年12月5日 11時) (レス) id: 2ba0bb6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - お気に入り様が500人突破いたしました。皆様本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 雪月花のとびうおさん» 神様の御用人、最高ですよね！語り合える方と巡り会えて嬉しく思います。黄金達との絡みもいいですね。出来たらいつかやりたいと思います (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 初めまして、こちらの作品を見つけ、一気読みさせて頂きました！私も神様の御用人、大好きなんです！いつか黄金たちが出ることを期待しております(笑) (2019年12月3日 21時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月20日 19時
