【刀剣乱舞】その人間、縁を織ります

†参佰伍拾伍† ページ26

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獅子「……………なあ、これ短刀の方が有利じゃね？」

髭切「おや？僕からしたら君も有利じゃないかい？」

獅子「遠回しにチビ言うなよー」


静形「隠れ鬼……………うむ、
短刀達との交流になるいい機会だな」


獅子「お前もお前で何か楽しそうだな……………」


大典「……………前田、俺は場違いのような気がするが」

前田「いいではありませんか、
たまには大典太さんも楽しみましょう！」









集まったのは前田様、五虎退様、乱様、一期様、
髭切様、静形様、大典太様、
厚様、薬研様、獅子王様。

参加するのにやや不安なメンバーもいるが、
これはいい機会かも知れない。









厚「……………じゃ、鬼を決めよーぜ！！」


髭切「なら僕が………
(一期「髭切様は逃げる側でお願いします」

えー……………」


薬研「なら俺がやろう。本気で行くぜ？」

乱「薬研かぁ……………燃えるよね」

前田「強敵ですね……………」




獅子「な、何かガチだな短刀達……………」←






薬研「始めるぞ！」








薬研様のその一言で、私達は一斉に散らばった。





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『ﾊｧﾊｧ……………ｯ』









かくれんぼ……………かくれんぼか。
そう言えばよく妖怪に絡まれていたから、
必死に隠れていたな。

そのお陰か、足が早くなったり、
護身術も強くなったりと、プラスになる事があったが、


自分を守るのに、とにかく必死だったな。









“ﾋﾋﾋﾋｯ……………喰ってヤ、ル、
桜真、ノ、ニンゲン……………！”









ザシュッ








『ｯ！？ああ″っ！！』









……………嗚呼、でもあの時の妖怪は、厄介だったな。
背中をやられて……………動けなくなった。
血が沢山出て、流れ出たその生き血を
その妖怪は喜んで地面を這って、すすっていた。


怖くて……………怖くて……………









“Aっ！！”


『ｯ……………』








でも、何で私は助かったのだろう。
記憶がぼんやりしていて……………

誰かが名前を呼んで、
暗いその空間から出してくれた。
あれは、誰だった？

父さん？黒田だったかな。
……………いいや、違う。


違う誰か。
私をいつも、守ってくれた。




あれは、誰だっただろう。









“もう、大丈夫だ”

“A”

“無事で良かった”









覚えていた、のは。
美しい黄金色の何かだった。

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