†参佰肆拾玖† ページ20
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今更ながらに気がついた。
僕はもう一度目の前にいる人を見た。
黄昏の瞳……………深く、切なくて、
そして、優しい色。
桜の香りが僕の花を掠める。
嗚呼、この人は……………自分を殺そうとした僕を
本当に信じようとしてくれている。
『本丸は変わろうとしている。
前に進もうとしている。
眠りたいなら、私は強制はしない。
でもまだ人を信じようとしてくれているなら、
私は君と一緒にいたいと思っているよ。
君が信じたかった人間にはなれないけれど、
君達の事を知っていきたい。
この本丸にいる全ての刀剣が、
また笑って過ごせれるように……………
力を貸してほしい』
“小夜っ！ほらほら笑いなさい！
笑っていた方が、楽しいでしょ？”
僕には、分からない。ただ復讐の為の刀だ。
でも、誰かが笑ってくれている側にいると、
優しくなれるような気がする。
暖かな気持ちになる。
小夜「……………貴方は」
『？』
小夜「貴方は、僕らを…………選んでくれますか？」
『ええ、勿論』
嗚呼、僕はこの人を守る刀になれるかな。
復讐じゃなくて、この人を守る刀に……………
今度こそ、信じれるかな。
小夜side〜side〜
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside
歌仙「すまない、主」
その後、手入れ部屋に小夜様の様子を見に
やって来た歌仙様は、私に気がついて
少し気まずそうにしながら、
私に向き直って深々と頭を下げた。
歌仙「主である君に無礼な事を言い付けた挙げ句、
君に手を上げてしまった。
あってはならない事をした……………すまない」
『か、顔を上げてください歌仙様。
私がいけなかったんです。私が………未熟だったから。
歌仙様は、気づかせてくれた』
歌仙「しかし……………」
『……………正直私には分からない事が多い。
まだ、自分の中でも整理が出来ていなくて。
私は人だから、間違える事が多いと思う。
もしもまた、間違える事があったら、
今回のように私を導いてください』
歌仙「……………」
歌仙様の次に、今度は私が頭を下げる番だった。
今なら、何となくではあったけど、
歌仙様や和泉守様の言葉の意味が分かった気がした。
私は誰かに思われる事をあまり知らない。
だから、分からない事は多いけど、
でも少なくとも彼らは私の事を考えてくれていた
慕ってくれていた。
私はそれに答えなきゃいけない。
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冷泉 雪桜(プロフ) - おピノさん» おピノさんコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね(*´ー｀*) (2019年12月5日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
おピノ(プロフ) - はじめまして！最近夢小説にハマって主様の作品に辿り着きました！とても面白かったので一気読みさせて頂きました。続き楽しみにしています！ (2019年12月5日 11時) (レス) id: 2ba0bb6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - お気に入り様が500人突破いたしました。皆様本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 雪月花のとびうおさん» 神様の御用人、最高ですよね！語り合える方と巡り会えて嬉しく思います。黄金達との絡みもいいですね。出来たらいつかやりたいと思います (2019年12月4日 7時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 初めまして、こちらの作品を見つけ、一気読みさせて頂きました！私も神様の御用人、大好きなんです！いつか黄金たちが出ることを期待しております(笑) (2019年12月3日 21時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月20日 19時
